カルヴィン・ジャレット(ドナルド・サザーランド)はシカゴに住む有能な弁護士。妻ベス(メアリー・タイラー・ムーア)とは結婚して21年になる。息子コンラッド(ティモシー・ハットン)は17歳、ハイスクールに通い聖歌隊のメンバーでもある。彼は時々悪夢にうなされ、父のすすめで精神科医バーガー(ジャド・ハーシュ)の治療を受けている。彼の病気は兄バックの事故死が原因のようだった。秀才でスポーツ万能だったバックは皆に愛されていたがコンラッドと2人でボートで遠出した際にボートが転覆しコンラッドだけが助かったのだった。そして、その直後自殺をはかったコンラッド。バックを溺愛していたベスは、時々コンラッドを見て凍ったように口を閉ざす。病院でいっしょだったカレン(ダイナ・マノフ)と、退院後久しぶりに会ったコンラッドは、彼女の元気な姿に安心するが、分析医に通っているかという彼の質問に表情をくもらせ、彼女は席を立っていった。一方、カルヴィンは、コンラッドとべスの間のわだかまりを解きほぐそうと必死の努力を試み苦悩する。聖歌隊の合唱仲間ジーニン(エリザベス・マクガヴァン)によい声だとほめられたコンラッドは、彼女とデートし、明るい気分にひたる。クリスマスの休暇に入り、カレンにお祝いの電話を入れたコンラッドは、その時カレンが自殺したことを聞き茫然とする。取り乱したコンラッドに、バーガーは医者の立場から言葉をかけ、コンラッドを苦しめている罪の意識から解放させる。落ちつきを取り戻した彼はジーニンを訪れ、好きだと告げた。ある晩居間にいた父母の元にコンラッドが現われ、初めて自分から進んでベスにキスをした。しかし、ベスは抱き返すことなくそのままの姿勢でじっとするだけだった。夜中に目を覚ましたベスは、階下の部屋で1人泣いているカルヴィンの姿を見て当惑する。彼は初めて妻に君への愛があるのかわからないと本心を告げた。明け方、彼女は家を出て行く。庭で1人立ちつくすカルヴィンのもとにコンラッドが近づき、2人は無言のままいつまでも抱き合うのだった。