“シビュラシステム”により人間の精神を計測、数値化出来るようになった未来世界の公安局刑事課ではその数値によって人間を取り締まっていた。2112年、刑事課一係に配属された新人監視官の常守朱と執行官の狡噛慎也は、かつて起きた事件の黒幕で狡噛の復讐相手でもある槙島聖護と出会う。狡噛は自らの正義を槙島に遂行、その身を隠遁してしまう……。2116年。日本政府は紛争国へシビュラシステムと無人ロボット・ドローンの輸出を開始。世界にシステムの手を広げようとしていた。内戦状態だったSEAUn(東南アジア連合/シーアン)はシビュラシステムを実験的に導入。管理下に置かれた水上都市シャンバラフロートはつかの間の平穏と安全な生活を手に入れる。だがSEAUnから日本へテロリストが送られ、彼らはシビュラシステムをかい潜り、中枢へ攻撃を仕掛けようとしていた。そんな中、ある男の存在が浮上、常守朱はシャンバラフロートの捜査へと旅立つ……。