盗みを職業とするジョン・アーチボルド・ドートマンダー(ロバート・レッドフォード)が4年の刑期を終えて出所すると、義弟のケルプ(ジョージ・シーガル)が迎えにきていた。ケルプは表向きは鍵屋だが、実は金庫破りの名人だった。ケルプは早速、ドートマンダーに仕事を持ちかけた。その仕事とは、ブルックリン博物館に“サハリ・ストーン”と呼ばれるアフリカの国のダイヤが展示されていたが、別のアフリカの国の大使アムーザ博士(モーゼス・ガン〉は、“サハリ・ストーン”は本来彼の国の所有物であると主張し、ケルプに盗み出してほしいというのだ。成功したら1人当たり2万5000ドルの報酬がもらえる。この強盗計画を実行することになったドートマンダーは、運転のプロであるマーチ(ロン・リーブマン)と爆弾作りのエキスパート、アランを仲間に迎えた。練習を重ね、完璧な作戦が練りあがった。計画は見事に遂行されたかにみえたが、ダイヤを持ったアランが捕まりそうになり、仕方なく彼はダイヤを飲み込んでしまった。アランはロング・アイランドの刑務所に収容されたが、一味は刑務所を襲撃して彼を取り戻した。しかしダイヤは逮捕されたとき拘置された警察署の留置所に隠したというのだ。数日後、4人はダイヤを手に入れるため、ヘリで警察署を襲ったが、そこにもダイヤはなかった。ドートマンダーの追及に、アランは弁護士をしている父のグリーンバーグ(ポール・サンド)にこのことを話したことを思いだした。早速4人はグリーンバーグを問いつめ、ダイヤがナショナル・シティー銀行内の彼の金庫室に保管されてあることを白状させた。その貸金庫は本人のサインがなければ通用しない。仕方なくドートマンダーは銀行に貸金庫の口座をもうけ内部の事情をうかがい、守衛を暗示にかけ無事“サハリ・ストーン”を持ち出した。