〈第1章「だし:大自然のエッセンス」〉日本の味の基本である“だし”は仏教の肉食禁止令のもと、肉に代わる“うまみ”を探し求めた人々がおよそ千年かけて、雄大な自然から見つけ出したものである。最新の食品科学は“だし”が健康に良く、理にかなっていることを明らかにしている。漁師や農家、禅寺、料亭、科学者など“だし”を巡る人々の営みを追い、大自然から“うまみ”のエッセンスを取り出してきた日本人の知恵を映し出す。〈第2章「しょうゆ:ミクロの世界との対話」」〉和食の“うまみ”がつまった調味料(しょうゆ・さけ・みりん・みそ)は、1種類のカビ“麹カビ”によって作られる。特撮を駆使したミクロの映像によって、千年にわたって磨かれた職人たちの知恵と、麹カビによる和食創世のドラマが綴られる。