複雑な家庭環境に育ち、トラブルばかり起こしていた少年ステット(ギャレット・ウェアリング)は、実はたぐいまれなる美声を持っていた。そんなある日、愛する母を亡くし、一人ぼっちとなってしまった彼は、名門少年合唱団へ入学。そこでは、厳しい指導で知られるカーヴェル(ダスティン・ホフマン)が少年たちの育成を任されていた。彼は若い頃に才能を否定され、指導者の道に入った過去があり、才能がありながらもそれを無駄にしているステットに対し厳しく接する。ステットは楽譜も読めず、しばしば同級生たちからいじめを受けるが、カーヴェルの導きにより次第に歌うことに魅了されていくのだった。やがて、由緒正しいコンサートでソロを歌うチャンスがステットに与えられる……。