夏休み、高校2年生の由紀(本田翼)は小児科病棟でボランティアをしていた。夏休みに入る少し前、転校生の詩織(佐藤玲)が「親友の死体を見たことがある」と少し自慢げに話していたのを聞いて、言い知れぬ違和感とわずかな羨ましさを覚えたのだ。由紀は、詩織よりも強く死の瞬間を目撃したい、そのときを誰よりもおもしろく演出したいと考え、残酷にも短い生命を終えようとしている少年たちと仲良くなり、自らの思いを遂げようとしていた。一方、由紀の親友である敦子(山本美月)も、由紀には内緒で老人ホームのボランティアに出かけていた。陰湿ないじめのせいで生きる気力を失いかけていた敦子は、人が死ぬ瞬間を見れば生きる勇気を持てるのではないかと期待していた……。