東北の田舎。メガネに化粧っ気のない素朴な中学3年生の葉子(西川可奈子)は、厳格な父(友川カズキ)や意地悪な母(美保純)、優しいがどこか他人行儀な祖母(白川和子)、そして小さな弟妹に囲まれ、平凡に暮らしていた。だが年末、若い男達にレイプされたことをきっかけに、彼女の日常は一変する。元旦に全身傷だらけで帰宅した葉子を待ち受けていたものは、冷たく突き放す家族と親戚の姿だった。体だけでなく心までもズタズタにされ、“どうせ私は傷物”と孤独を覚えた葉子は、ひょんなことから犯人の1人の養父・早田(隆大介)と出会い、援助交際の契約を交わす。冬休み明けの学校でも、瞬く間にレイプの噂は広まり、イジメが始まる。その間も援助交際でコツコツとお金を稼ぐ葉子。それは、一刻も早くこの地獄から自力で抜け出し、いつか犯人たちに復讐するためだった。やがて高校を卒業すると、東京に出る葉子。すぐに全身整形を施し、昼間は真面目な学生、夜は学費や生活費を稼ぐために風俗で働き始める。そんなある日、葉子(平塚千瑛)は客の雪村(佐野史郎)と知り合うが……。