32歳の脚本家・矢崎莉桜(木村文乃)は5年前に手がけたドラマ『東京ドールハウス』で一躍売れっ子となるが、その後ヒット作を出せず、過去の栄光にしがみついていた。返り咲きを狙う彼女は、新作のネタにするため、トークショーに参加した女性たちの恋愛相談に乗ることに。片思いする「伊藤」にぞんざいに扱われている相談者A・島原智美(佐々木希)。「伊藤」にストーカーまがいの好意を持たれている相談者B・野瀬修子(志田未来)。親友の実希が思いを寄せる「伊藤」を寝取ってしまう相談者C・相田聡子(池田エライザ)。「伊藤」に処女が重いと言われ自暴自棄になる相談者D・神保実希みき(夏帆)。彼女たちを振り回している「伊藤」は、皆共通して容姿端麗ながら自意識過剰で無神経な男であり、莉桜は脚本を書き進めるうちに「伊藤」は同一人物ではないかと思い始める。そんな中、「伊藤」は莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒、伊藤誠二郎(岡田将生)であることが判明。しかも彼は自分に関わった4人の女A~Dの物語の企画を挙げていた。これまで追いかけてきた「伊藤」が口先ばかりで莉桜が軽蔑する生徒である伊藤誠二郎であること、再起をかけたネタを奪われそうになっていることにショックを受ける莉桜。追い詰められた彼女は、ある行動に出る……。