親から虐待され、ろくに学校にも行けず、青春期を少年院で過ごしたサイケ(高杉真宙)、カズキ(加藤諒)、タケオ(渡辺大知)。社会に見放された3人が生き抜くためにつかんだ仕事は、犯罪者だけをターゲットにした“タタキ”稼業だった。情報収集、作戦立案担当のサイケ。工具に関する秀でた見識を持つカズキ。そして、車両担当のタケオ。彼らは、振り込め詐欺や窃盗、ドラッグの密売など裏稼業のアガリ(収益金)を狙う窃盗団を結成する。そんなある日、仕事の最中に偶然にも振り込め詐欺のアガリの隠し場所を知った3人。それは、ヤクザ組織に属さない“半グレ”系アウトローによる犯罪営利組織カンパニーとして台頭する「六龍天」のものだった。組織に身元がバレないよう、慎重にタタキを繰り返す3人だったが、あるきっかけから彼らの身元が「六龍天」に知られ、絶体絶命の危機に追い込まれてしまう……。