桑原美咲(宮地真緒)は、一人息子の凌空(荒井雄斗)を育てながら、街の片隅にあるスナックで働いている。だがそこは表向きこそスナックだが、実際は別部屋でホステスと遊べる店として営業していた。ある日、店にひとりの男・石岡一也(毎熊克哉)がやってくる。石岡は美咲を抱くこともなく部屋の窓から外を覗き続ける不思議な客であった。その日から同時刻に現れ美咲を指名するが、石岡は部屋に入ると美咲に背を向けて外を覗き続ける。そんな石岡に好奇心を抱く美咲だったが、ある夜、店の同僚・土川琴乃に美咲の素性を石岡にばらされてしまう。美咲は、もう彼は店に来ないだろうと落胆するが、再会のときは思いがけず訪れる。面倒見のよい刑事・茂田秀次(甲本雅裕)と凌空と3人で遊園地に出かけたとき、美咲は石岡を目撃。石岡はやくざ界の大物・成見聖治を尾行しているようであった……。