第二次大戦後、沖縄で弾圧を恐れず占領米軍に異を唱え続けた瀬長亀次郎。彼は生前、230冊を超える日記を詳細に書き残していた。その日記を丹念に読み解き、カメジローの闘う生き様と心に宿した不屈の精神、カメジローを支えた妻や娘とのエピソード、闘いの日々で断絶した父との関係、恩師との絆など、人間としてのカメジローの素顔を浮かび上がらせる。また、その日記に書かれていた彼の人生はまさに沖縄の戦後史であり、教公二法阻止闘争、毒ガス移送問題やコザ騒動など返還へ向け進んでいく熱い闘い、米軍による沖縄への核持ち込みの密約を交わしたとされる当時の佐藤総理との国会での論争などの映像を交え、復帰に向けた沖縄の激動の戦後史を描いていく。