ある日の深夜、後をつけてくるストーカー・富田(加藤雅也)から逃げる東子(日南響子)は、薄暗い雑居ビルに入る。水が流れ続けている音がしていることが気になった東子がトイレに入ったところ、辺りは血に染まっており、洗面台の水の中にあった拳銃を拾う。電気が止められゴミが散乱する部屋に戻り拳銃を確認すると、弾丸が四つ入っていた。東子は自分を毛嫌いする一方で亡き弟を溺愛し続けている母・瑞穂(友近)を精神科に見舞った後、銃の持ち主を探ろうと再び雑居ビルへ。そこで不審な男・和成(佐藤浩市)を見かけ後をつけていくが、東子は和成に捕まってしまう。そんな東子の近くで思わぬ事件が起こった。隣の住人の親子がある男を殺害。埋めるのを手伝った東子は、その死体に向かって拳銃を撃った。東子は拳銃の行方を探す刑事(吹越満)に追い詰められるが、また来ると言い残し刑事は去る。銃そのものに魅了された東子はさらに事件に巻き込まれ、彼女自身もその渦の中に入っていこうとする。