妻子と共にリヨンで暮らすアレクサンドル(メルヴィル・プポー)は、幼少期の自分に性的虐待を行ったプレナ神父が、今も子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るために過去の事件の告発を決意する。やがて、最初は関りを拒んでいたフランソワ(ドゥニ・メノーシェ)や長年一人で傷を抱えてきたエマニュエル(スワン・アルロー)など、アレクサンドルと同じ被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、巧みに責任を逃れようとしていた。信仰と告発の狭間で葛藤する一方、沈黙を破った代償として、社会や家族との軋轢とも戦いを強いられるアレクサンドルたち。果たして、彼らの人生を賭けた告発の行方は……?