漫画家・岸辺露伴(高橋一生)は、人の心や記憶を本にして読み、指示を書き込むこともできる特殊能力を持っている。露伴は青年時代に淡い思いを抱いた女性から、この世で「最も黒い絵」の噂を聞く。それは最も黒く、この世で最も邪悪な絵だという。時は流れ、新作を執筆していた露伴は、その絵がルーヴル美術館に所蔵されていると知る。取材とかつての微かな慕情のためにフランスを訪れるが、不思議なことに美術館職員ですら黒い絵の存在を知らなかった。データベースでヒットした保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。そこで、黒い絵が引き起こす恐ろしい出来事が露伴を待ち受けていた……。