高校の美術室で出会った雪夫(窪塚愛流)と由茉(蒔田彩珠)は、好きな作家の画集を見たり、好きな本の話をしたりして過ごしていた。しかし、あと1週間で死んでしまうという由茉の突然の告白によって、ふたりの平凡な日々は一変する。雪夫は動揺し、気持ちが追いつかずにいたが、由茉はすでに自分の運命を受け入れ、残りの人生を精一杯生きると決めているようだった。雪夫はその思いを受け止め、彼女との残りの日々に寄り添っていく。由茉がやりたかったのは、今まで人目を気にしてできなかったファッションに挑戦することや、日本一のカレーを食べること、そして何よりも残り少ない日々をふたりで一緒に過ごし、最期の瞬間までお互いのぬくもりを感じ合うこと。ふたりは、そんな奇跡的な日々を過ごしていく……。