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パシフィック・リム
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怪獣と初めて遭遇するのが漁船なのは「ゴジラ」、イェーガーの武器が刀なのは「ガンダム」、ロボットの頭に操縦士が乗るのは「マジンガーZ」、怪獣が出現して右往左往する群集は怪獣映画、ロン・パーマーの姿は「攻殻機動隊」のバトーか?という程、日本の怪獣映画やアニメの影響が多大。しかし、全てがリスペクトに溢れているので、観ていて違和感はない。怪獣映画というよりは、ロボット映画なのでイェガー側からの描き方が多いが、イェガーVS怪獣のバトルシーンは、怪獣映画で育った年代としては、その映像を見ているだけで、単純に「カッコいい!」と胸がワクワクしてくる。これは、怪獣映画オタクのデル・トロ監督が自分もワクワクするような映像を見たいという単純な動機から始まっているからのような気がする。このオタク度は、ウォシャウスキー兄弟(今は姉弟)を超えたか!ストーリー的には妙に感傷的な部分もあり、クールな映像とミスマッチだが、そのマイナスを帳消しする程映像に迫力があった。IMAX3Dで2200円払う価値のある映画だった。昔は「スターウォーズ」が米国で大ヒットすれば公開前に「宇宙からのメッセージ」というトンデモ映画でパクるような力がまだ日本映画にあったが、今や遠い昔。この映画がヒットして、日本映画は何をするのだろうか。「これぞ日本の怪獣映画!」という返歌を見せて欲しいものだ。
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