青春ブタ野郎はクジラの夢を見る

家族の絆と人生の転機について描いたヒューマンドラマ。
うまくまとまった作品だと思いますが、ちょいちょい入るお笑い芸人が不要とも思いました。

クジラウォッチングツアーに参加した4人の男女。
それぞれ人生で抱えているものがあるのだが、というストーリー。
この4人は父を老人ホームに入れようとする主婦、地下アイドルを引退した女性、老人ホームを抜け出した初期認知症のおじいちゃん、ボッチな女子大生というバラエティー豊かなキャラクター。
クジラの夢を見るのは人生の転機ということで、クジラツアーでそれぞれ新たな決断をするのが良い。
また、4人のチームワークがよく、まさにコンチェルトと思いました。

一応、主人公は主婦ですが、私としては監督でもある藤森さんが演じる女子大生が良い。
舞台挨拶でもキャラがそのまんまだったのは、ちょっと感動してしまいました。

角島が美しく、観光名所としても面白そうです。
最後にクジラの潮吹きシーンがありましたが、これはリアルだったのでしょうか。
それなら凄いと思いました。

さて、この日は舞台挨拶付き。
小田監督、藤森監督（劇中と変わらないかわいい声とおっとりした感じ）、中尾さん（86才だそうです）、福場さん（主人公の旦那）が登壇。
藤森さんから、8年ほど前にチョコさんと劇中の薬局の方と映画を撮ろうとなったそうです。
最初は石垣島が舞台だったけど、脚本をブラッシュアップした。
石垣島でクランクインの準備をしていたけどコロナで中止。
一年くらいしてイチノミヤ薬局の方が角島辺りがいいとあり、脚本を全部書き直したとのこと。
中尾さんから、船に乗るのが好きで、船のシーンが楽しい。
しかし、大変で台詞が出てこなかったことがあったそうです。
夜になると元気と小田監督から突っ込みあり。
中尾さんから、チエコさんとのところが楽しかったとありました。
福場さんから、2020年10月の撮影で、舞台をやっていて、もし東京から福岡にコロナを持っていたったらと思うと怖い。
PCR検査なんかもあって、全てのシーンに希望があったとありました。
小田監督からロケ地が良く、福岡の方が多くいったそうです。
クジラは時々見れるとありました。
福場さんから、五条駅は役者で初めての演技した場所で、思い出があるとのこと。
福場さんは藤森さんと、この日、初めて会ったそうです。
藤森さんから、監督は初めてで、長編で演技したのも初めてとありました。