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ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~
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明らかなことは、彼らのターゲットはほかにあるということだ。国家権力と戦うために組織された学生がお互いに殺し合うという現象はほかにもある。そしてこの国の与党が長年権力を維持し汚職にまみれても政権交代できない理由は、大島新監督の言葉を借りると「野党の内ゲバ体質」だ。そのことをこの映画は立証する。見事な切り口だ。 革マルに攻撃を受けた側も、対立するために武力行使するべきだという意見とあくまでも非暴力を貫こうとする立場で分裂する。いわばアメーバのように分裂する思想には大義名分がある。しかし内田樹さんが「大義名分があれば人間は変わる」という、三里塚闘争で駅前のおでん屋を襲撃する学生たち、そしてその学生が翌日には何もなかったかのように普通に生活している姿を見て驚いたという。 余談だが、ウルトラセブン「超兵器R1号」でモロボシ・ダンがフルハシ隊員に力で対抗することをそれは、「血を吐きながら続ける···、悲しいマラソンですよ」と言った。このドラマが放映されてから5年後にこの事件が起きてる。 何度も言うが、彼らの向かう方向が違う。闘争そのものの行き先が違う。それでもチェ・ゲバラや過去の革命の歴史などの妄想にかられて学生が暴徒化することの愚かさを見る。 これらの闘争のおかげで、その後の学生が魂を抜かれたように戦う意思を失ってゆくことを残念に思う。内ゲバは国家が仕掛けるシナリオだ。
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