批評すること自体ヤボですが

いや、久々にこういういわゆる少女マンガど真ん中みたいな映画を観たので、照れくさいようなうれしいような、そんな感想です。
もとより、批評やコメントなどを必要としない類いの映画であると思うので、コマコマ考える必要はないと思います。
好きだったか嫌いだったか、ということでいうと、好きでした。
福本莉子、ジェシーという男女２人のアイドル映画としてみごとに成立していたからです。

そもそも映画として１００点をめざすような映画ではないので（世に言う「８０点をめざす映画」という部類だと思うので）７５点＝満点に近いかなあ、と思っています。
減点というか、うーん、ヤクザが相手でハッピーエンドでいいのかなあと思ってしまうんですね。
原作の設定がそうだし、そもそも「だから面白いっていう想定の下で作られてんじゃん」ということだと思うのだけど、ヤクザでも色々あるのだと思うし、かつての東映ヤクザ映画がそうだったように、「ヤクザ渡世とはいえ・・」明らかに資金源はまじめに働いてるんです、くらいの「安心保証」はあってもよかったんではないかなと思います。
まあ、ヤボな感想かも知れませんけど。

どう見てもあらかかじめ「両思い」の２人が、ちゃんと「両思い」になる、という、それだけの話で、全篇ほぼ２人が出てくるところしか描かれないという、まさに純正アイドル映画として「潔い」作りなところは大好きな理由ですね。
そして、ヒーローたるべきジェシーが徹底的に「無敵である」のがもろ漫画的で、それはそれでまた「潔い」と思います。
ただ、コンプラ的には、彼がお嬢さんと本気でつきあうなら「禁煙する」くらいの改変は欲しかったなあ、とも思いました。
いや、まあこれもヤボな話ですけど。