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鑑賞日 2025/04/07  登録日 2025/04/07  評点 80点 

鑑賞方法 映画館/東京都/グランドシネマサンシャイン池袋 
3D/字幕 -/字幕
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ミュージカル盛り込んだ斬新なドラマ

グランドシネマサンシャインにて鑑賞。

先日のアカデミー賞授賞式を見て、興味が湧いた映画だったので、観に行った。
確かに「斬新!」であった。
予備知識ほとんど無く鑑賞したので、ミュージカルで弁護士の思いを語る手法などインパクト大きかったと思う。

物語は、何者かから電話を受けた弁護士リタ(ゾーイ・サルダナ)は、麻薬王マニタス(カルラ・ソフィア・ガスコン)から女性に性転換して新たな人生を歩みたいという依頼を受ける。リタの対応が見事で、マニタスは姿を消すことに成功してエミリア・ペレスとして人生を送ることとなった。
数年後、イギリスで新たな人生を歩むリタの前に突然、エミリア・ペレスになった元マニタスが現れる。偶然か/偶然じゃないか……の歌も印象的。
この二人の再会からエミリア・ペレスの家族などを巻き込んで、だんだん凄くなる物語が展開する。

しかし、エミリア・ペレスとなった元麻薬王はけっこう大柄なので、妻には元の正体がバレそうなものだが、彼?彼女?が告白するまでは、妻には分からない。これが、ラストに効いている。

また、本作の舞台はメキシコにとどまらず、ロンドン・スイスなど色んなところが舞台となるあたり、ジャック・オディアール監督、上手い!

しかし、序盤ではリタを演じたゾーイ・サルダナが目を惹くが、全編通じてマニタスとエミリア・ペレスを演じたカルラ・ソフィア・ガスコンの圧倒的存在感は見事であった。

哀しいラストも心に残る佳作。

<映倫No.60536>