先読みできず。

父親が家族を殺害して自殺するという同様な事件が連続し、謎の文字で書かれた手紙が現場に残される。FBI捜査官である主人公リーは、直感により深層に近づくが…

サイコホラーの名作を思わせる雰囲気十分である一方、直感で分かってしまうという主人公の設定はミステリーとしては都合のいいもの。

ただし、犯人と思われたロングレッグスの取調室での自殺以降、一体どうなるのか先が読めなくなる。そしてたどり着いた事実は、ロングレッグスと契約して悪魔の手先となった母親の犯行というもの。

自分の子を助けるために他所の一家を全滅させる人間の恐ろしさは、呪いのビデオテープと知っていて他人に渡す「リング」を思わせる。ただ、悪魔崇拝というネタは欧米のホラーの常套手段。