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最後まで行く(2023)
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年の瀬の夜。刑事の工藤は危篤の母のもとに向かうため雨の中で車を飛ばしていた。工藤にはもう一つ気がかりがあった。組織ぐるみの収賄問題で、工藤のいる埃原暑に監査が入ると言うのだ。上司は工藤1人に罪をなすりつけようとしていた。度々入る妻からの着信にもイラついていた工藤は、突然車の前に飛び出してきた女に驚き慌ててブレーキを踏むが、その後飛び出してきた若い男をはねてしまう。気が動転した工藤はひとまず男の遺体を車のトランクに入れ、その場を立ち去るが、検問に掛かり、トランクを開けられそうになったところに揉めているところに県警本部監査課の矢崎の車がやってくる。矢崎は工藤の身分を確認し、監査のため埃原暑に行くところなので一緒に来るよう言うが、工藤は母親が危篤のため一旦病院に行かせてほしいと説得し、無事その場を離れることに成功する。そうこうしているうちに母親は病院で息を引き取る。遺体の処理に困った工藤は、それを母親の棺桶に入れ、斎場で焼いてしまおうと企む。しかし棺桶の中で男のスマホが鳴る。そこには「お前は人を殺した。すべて知っているぞ」というメッセージが。工藤がはねた若い男は、実はその前に矢崎に撃たれており、矢崎は全てを見ていたのだ。工藤はやがて、埃原暑とは比べ物にならない規模の警察上層部の裏金工作にいつの間にか巻き込まれていたことを知り…。 韓国映画のリメイク。韓国版では日本人には違和感を感じるところを巧みに調整してリメイクできている。ただ、オリジナルにせよリメイクにせよ、いずれ荒唐無稽な展開は同じなので、舞台を日本にするとより一層リアリティが薄まる気がしたのと、無駄に子どもや妻で甘口にした部分が邪魔に感じたので、そこはマイナスポイント。ラストはオリジナルのスパッと終わる感じのほうが好き。日本版はちょっと過剰に感じるが、この辺は個人の好みの問題だと思う。岡田准一と綾野剛は熱演してたし、柄本明はもうそこにいるだけで存在感が凄いので、これは別格。エンタメとしてまあまあ面白かったので、オリジナルに並ぶ評価をつけた。 しかし工藤の最後の電話、あれが観客に工藤の優しさを示すためのものだとしたら、これは男が考える優しさだよね。あんな怪我を負ったら普通死ぬだろうに、変に気を持たせるようなこと言うのって自分勝手だ。自分に対する記憶は最悪の状態のまま、早く忘れさせてやろうっていうのが本当の優しさ。女から見ればね。 あと、最後のバトルの場所になった巨大な墓場の様子は、日本的というよりもよく中国映画で見かけるお墓の感じに近い気がした。
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