リックのやせ我慢がカッコ良い☆

ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンのラブストーリー。二人共に本当に絵になる。
特にイングリッド・バーグマンは超絶綺麗であった。
過去に３度ほど鑑賞しことがありますが、観れば観るほど良く感じる映画だと思います。

時は第二次世界大戦中。ナチスがフランスに侵攻して、パリに居た二人は逃げ出して離ればなれとなる。その逃げた先が本作の舞台となるモロッコのカサブランカであった。
ハンフリー・ボガート扮するリックは、その地でカジノバーで一山当てる。お店は大にぎわいだ。
モロッコはドイツの植民地であり、ナチスの将校たちもリックの店に出入りしていた。
元々は双方が敵対関係であったみたいだが、利害関係が一致してリックはナチスの将校たちを客として迎えていた。

そこに現れたイングリッド・バーグマン扮する元恋人のイルサ。しかしながら既に夫ラズロがいて、複雑な様相になってきた。
見方によっては、不倫劇に見えなくもない。
しかし本作はそんなドロドロ劇ではない。ハンフリー・ボガートのハードボイルドな佇まいが見せ場なのである。

モロッコでは打算的な生き方をしていたリックであるが、イルザとの再会で何か気持ちが動いたようだった。別れた恋人に見せるリックの表に出さない優しさが、心に残る。
男のやせ我慢に見えなくもないが、見返りを求めないリックの立ち振舞いは後口良くて、好きなのですよね。
忘れた頃にまた観てみたい作品です。