久しぶりの「ディーバ」。学生時代か社会人になってすぐの頃に好んで映画館で何度か観た作品。
全体的な構成は結構覚えていたが、当時は何がそんなに好きだったんだっけ?っていう記憶を想い起こしながらの鑑賞となった。
黒人オペラ歌手のアリアにやられたんだなぁ。相変わらず、綺麗な歌声だった(映画なんだから、当たり前だが…)。
それに加えて、当時はジュールが何故か好きだった。たぶん、一つ夢中になることがあればそれで満足できる、ってライフスタイルとポップアートとジャンクアートが混在したような居住地のカッコよさがよく見えていたんだろうなあ。
私の20代の頃の髪型に似てて、知らないうちに見た目も意識していたのかと一人恥ずかしくなってもいたが…。
改めて観ると、ミステリーのレベルが高くて面白かった。二人組、テープ、追跡者などが複数あり、その前提がストーリー展開を複雑にして、緊張感をもたらしている。バイクでパリの地下街を逃げるシーンもそれなりにスリリング。
その中でジュールと黒人オペラ歌手の真っ直ぐに自分の好きなものを極める様子が印象的なんだなぁ。
また、忘れた頃に観たいものだ。