ザ・チャイルド(1976)

ざちゃいるど|Quien Puede Matar A Un Nino?|----

ザ・チャイルド(1976)

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レビューの数

7

平均評点

67.7(48人)

観たひと

74

観たいひと

13

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ホラー
製作国 スペイン
製作年 1976
公開年月日 1977/5/14
上映時間 0分
製作会社 ペンタ・フィルム
配給 ジョイパックフィルム
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある島に観光に来た夫婦を無差別に襲う子供達を描いた恐怖映画。77年ファンタスティック国際映画祭批評家大賞受賞作品。製作はマヌエル・ペレス、監督は「象牙色のアイドル」のナルシソ・イバネッツ・セラドール、脚本はルイス・ペニャフィエル、原作はJ・J・プランス、撮影はホセ・ルイス・アルカイネ、音楽はワルド・デ・ロス・リオスが各々担当。出演はルイス・フィアンダー、プルネラ・ランサム、アントニオ・イランソなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

とあるスペインの海岸沿いの町は、年に一度の祭りで海外からの旅行者も多く、人の波であふれていた。生物学者のトム(ルイス・フィアンダー)と3人目の子供を妊娠中の妻エビー(プルネラ・ランサム)も、イギリスよりやって来たその中の一組である。祭り見物を楽しむ2人は、翌朝、沖のアルマンソーレ島に向った。島の子供達に歓迎され上陸したものの、大人の姿はまるでない。夏の暑い日だった。水を求め、ある酒場に入るが、やはり人影はない。トムが人をさがしにいった留守に酒場で1人待つエビーに少女が笑顔でやって来、妻の腹を撫でて去っていった。やがて帰って来たトムは、島に大人がいないと言う。2人はホテルに行く。ふと老人が少女に追いかけられているのを見たトムは、彼らの跡を追った。老人は死んでいた。少女に杖で殴り殺されたのだ。トムは死体を納屋に隠すが、子供達はよってたかって死体を切り刻んでいく。ホテルに戻っても、妊娠中のエビーを刺激しないため、トムはその事をふせておいた。その時、ホテルの2階より傷ついた男が降りて来た。男の話によると、ある晩を境いに子供達が、島中の大人達を狂ったように殺しているらしい。ふるえる男の前に男の愛娘が現われた。娘といっしょにホテルを出ようとする男は、引き止めるトムの助言も聞かず、街角に消えた。と、男の悲鳴が……。生き残っていた電話の交換手もトムが助けに行った時には、子供達のえじきにされていた。ついにトムは島からの脱出を決意する。車で逃げる2人。島の反対側も子供達に占領され、警察の留置場にたてこもる2人。襲いくる子供の群れ。ついにトムは小さな子供を撃ち殺す。夜が来た。たてこもる2人に異変が起きた。エビーが腹の中の赤ん坊によって殺されたのだ。悲しみに明けた翌朝、トムは機関銃で行く手をふせぐ子供達を殺し、舟に飛びのる。エンジンをかけるトム。だが、子供達が襲いかかる。必死で子供達から逃げようとするトムを、沖に現われた巡視艇が発見し、すべては裏目に出た。巡視員達はトムが子供に危害を加えていると見て、彼を射殺してしまったのだ。まもなく巡視艇は着壁した。だが惨事は終わらない。ようやく事態をのみこんだ巡視員達に子供が襲いかかった。やがて、隊をくんで大人を殺しに本土へ向かう子供達の舟が蒼い海に出航していく。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1977年6月下旬号

外国映画批評:ザ・チャイルド

1977年6月上旬号

外国映画紹介:ザ・チャイルド

1977年4月下旬号

グラビア:「ザ・チャイルド」

1977年4月上旬春の特別号

キネ旬試写室:ザ・チャイルド

1980年代

2022/09/21

97点

レンタル/神奈川県 


子供は悪魔

ネタバレ

当時は衝撃の問題作として話題になっていましたけど、なかなか観る機会がありませんでした。制作年は私も小学生でした。1980年代中ごろから全国で大型ビデオレンタルショップが流行り始めて大学生になってやっと本作のVHSビデオを見つけました。
映画のジャンルはホラーになるのでしょうかね。ホラー好きな自分にとっても今までにないタイプの恐怖ホラーで感心しました。
自分も大人さえいなければ子供たちは自由に行動できる・・と大人が居ない世界が理想だと思う時期があったように思います。
多くの社会では子供は護るべき存在となっているはずです。子供の中には悪魔が潜んでいることもあるわけですが、見た目が天使だと大人は気が付かないのでしょう。「帰って来たウルトラマン」の第31話「悪魔と天使の間に」で似たような描写がありましたよね。

本作もラストは子供達に囲まれて(主人公の男が)襲われて必死で抵抗している場面で島の異変を察知した警察官の船がやってきて助かった・・と思った瞬間、警察官が射殺したのは襲われている男のほうでした。警官から見れば大人の男が子供達を襲っているように見えたのでしょう。上陸した警官が(男の反撃で)倒れている子供たちを見て、なんて酷いことを・・・と思っていたが、ふと気が付くと銃を持った子供たちに取り囲まれていた・・・END。
いや~なかなか良く出来ているなあと視聴当時大学生だった自分が思いました。

2022/01/15

50点

レンタル/新潟県/TSUTAYA/蔦屋 白根店/DVD 
字幕


【子供は守るべきものであり 決して危害を加えてはいけない】

子供の持つ《無邪気さの中の残酷性》に着眼し、その強烈なワンアイデア/ワンコンセプトを抽出強調した作品。

冒頭の実録映像で[子供の受難]を先ず明確化する事で『子供は守るべきものであり 決して危害を加えてはいけない』とゆうルールを刷り込む。 ~それは、子供殺害の直接描写が 映画倫理的に表現困難である事の隠喩でもある。
後半部での女性の狂いっぷりや 体内(胎内)にも子供がいる妊婦とゆう設定等、光る箇所は多々有るものの もっと焦燥/恐怖/葛藤と倫理の根底からの揺さ振りが欲しかったところか。 結局の所、着眼や主題は素晴らしいのだが その描写が下手な為 せっかくの光る素材を活かし切れていないのは残念。 愛あるリメイクを望む。




《DVD観賞》

2020/04/18

2020/04/18

70点

その他 
字幕


怖すぎる

ナルシソ・イバネッツ・セラドール監督です。冒頭の映像で滅入る。勝手な大人たちに対する子どもの復讐ですか。とにかく、怖いよ。

2013/10/14

2016/11/09

-点

その他/レンタル/TSUTAYA DISCAS/DVD  
字幕


前半が長い

前半のながーい記録映像と本編に果たしてそこまで繋がりはあったのか、それが謎。
メッセージ流すにしろ、導入としろ、長すぎて延々観せられて、気分は陰鬱全開だしで、途中、諦めようかと思った。

本編ではアイデアも秀逸で、子供の無邪気な邪悪さが怖くていい感じだが、夫の取る行動、取る行動が、おま、正気か、ばかか?と苛立ってしまいました・・・。
リメイク版確か出てるはずだけれど、リメイク版も延々記録映像と頭空っぽな夫な感じなのだろうか。

1978/10/23

2014/02/12

70点

テレビ/無料放送/TBS 
吹替


荻さんの枠で。

  スペインのホラーである。

    この国は「オープン・ユア・アイズ」を生んでいる。

2013/02/20

2013/02/20

70点

購入/DVD 


老人を笑いながら撲殺…

冒頭の戦争映像がグロすぎて、本編はどんなグロい映像になるのかと思ったが、そんなにグロくなかった。

子供が笑いながら老人を撲殺したり、スイカ割りのようにして首狩りをしたりというショッキングな映像も加害者が子供であるということと島の綺麗な白い建物と地中海の日差しがこれは幻想なのではないかと、主人公のトムの混乱と同じような感覚を受ける。

まさに白昼夢。

大人達にじりじり迫っていく子供達が怖い。なぜ子供が襲いかかっていったのかがよくわからないのがちょっと残念。