ときめきに死す

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ときめきに死す

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レビューの数

48

平均評点

68.2(232人)

観たひと

339

観たいひと

24

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1984
公開年月日 1984/2/18
上映時間 105分
製作会社 ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
配給 ヘラルド・エース=にっかつ
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督森田芳光 
脚本森田芳光 
原作丸山健二 
製作増山茂 
プロデューサー岡田裕 
細越省吾 
大森慎 
制作補笹岡幸三郎 
撮影前田米造 
美術中澤克巳 
音楽塩村修 
録音宮本久幸 
照明矢部一男 
編集川島章正 
助監督水谷俊之 
スチール目黒祐司 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演沢田研二 工藤直也
樋口可南子 梢ひろみ
日下武史 中山
矢崎滋 新条
岡本真 谷川
岸部一徳 泳ぐ男
宮本信子 旅館のおかみ
加藤治子 おたえさん
杉浦直樹 大倉洋介

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

一人のテロリストが暗殺に失敗するまでを、男二人、女一人の共同生活を軸に描く。丸山健二の同名小説の映画化で脚本・監督は「家族ゲーム」の森田芳光、撮影は「女猫」の前田米造がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

自称、歌舞伎町の医者・大倉は、ある謎の組織から莫大な報酬で、別荘の管理と一人の男の身の回りの世話、心身のチェックを依頼された。それを引き受けた彼は、ある田舎町の駅で工藤という若い男を出迎える。大倉は工藤を別荘に案内し、組織の指示通りに調理した夕食で持てなすが、工藤は酒も煙草も拒否、食事もデザートから手をつけるという変わり者だった。大倉は工藤の正体も、ここに現われた目的も一切知らされず、また質問する事も禁じられていた。ただひたすら、組織からの一方的な電話による指示通りに彼の世話をするのだった。工藤は早朝、森林を駆け回り昼は海で水泳をし、別荘に帰っては室内トレーニングを続けるという日課を黙々とこなしていた。大倉はそんな彼のストイックな姿に魅せられていく。あるコンピューター室で少年がキーを叩いている。ブラウン管には工藤と大倉の行動がグラフィック化され、二人の体格、性格に対照して「コヅエ・ヒロミ」という女が叩き出された。そして、梢が組織から工藤のために別荘に送り込まれてきた。男二人と女一人の奇妙な生活が始まる。工藤は梢に全く興味を示さず、その謎めいたペースをくずさない。一時、大倉にモーションをかけていた梢も、工藤に興味を持ちはじめ、愛を抱いていく。コンピューターが、遂に組織が排除すべき人物をあぶり出す。驚く幹部達。それは組織の会長・谷川の名だった。夏の終わり、売春宿に出かけた大倉は、そこのおかみ・たえから、この町に信者の多い新興宗教の谷川会長が訪れることを聞く。大倉は初めて工藤が負っている使命とそのターゲットを知った。工藤は谷川会長を刺そうとして失敗し、警察に捕まった。それを知った組織の新条は会長を暗殺する。パトカーの中で、工藤は手首を噛み切って自決した。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024年8月号

COMING Old Pictures 旧作紹介:「ときめきに死す」

臨時増刊2012年5月11日「映画作家 森田芳光の世界」

森田芳光監督全映画 森田が語る27本 森田芳光監督 自作を語る/スタッフ&キャスト データ/作品解説:「ときめきに死す」

1984年4月下旬号

ザ・セレクション:ときめきに死す

日本映画紹介:ときめきに死す

1984年1月下旬号

グラビア:ときめきに死す

特集 ときめきに死す 森田芳光監督作品:対談 森田芳光×宇田川幸洋

1984年1月上旬号

試写室:ときめきに死す

1983年10月下旬号

〈グラビア〉撮影現場訪問:「ときめきに死す」

2022/07/06

2024/11/16

70点

テレビ/有料放送/WOWOW 


 WOWOWの沢田研二特集で再鑑賞。
 森田芳光監督が沢田を主演に宛書したような作品だ。

 一人のテロリストの要人暗殺の指令が下りるまでの、ストイックな日々を描く。
 テロリストの青年を世話し、監視する男に杉浦直樹、女に樋口可南子が扮し、男二人、女一人の奇妙な共同生活が描かれ、悲劇的な結末が訪れる。
 

2024/09/28

2024/09/28

50点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


まいったなぁ・・

う~ん、どうも気持ち悪い・・・。最初から最後まで意味不明で、何が伝えたかったのかも全く分からなかった。こういう作品は好きになれないなぁ。

2024/08/31

2024/09/20

65点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


時の過ぎゆくままではなかった危険なあなた。

ネタバレ

謎めいたストーリーで手の内を明かさず、終盤まで観客を引っ張っていく。不条理っぽいテイストもある。
主人公は謎そのものの工藤直也(沢田研二)で、田舎の駅に着いた彼を出迎えるのが、元医師の大倉
洋介(杉浦直樹)だった。駅につけたクルマに工藤を乗せて幕が上がる。背後には大きな組織がある。
パソコン画面にある作戦のデータが映し出される。大倉は大金でアジトを用意して、工藤の世話をする。

大倉は豪華な料理を作るが、工藤は酒も飲まずに淡々と食事するだけ。もちろんタバコも吸わない。
部屋では筋トレを欠かささず、森でのランニング、海での遠泳と身体を鍛え抜く。組織からは、定期的な
電話連絡で大倉に指示が与えられるが、ストイックな工藤の生活には大倉の介入を許さない。
組織のコンピューターでは工藤、大倉の心理データと波長の合う女性が検索される。美しい梢ひろみ
(樋口可南子)が二人のアジトに参加することになった。しかし工藤は、ひろみを性的対象とは見ずに、
肉体の鍛錬のスケジュールを崩さない。
不思議な三角関係だったが、ひろみの興味は、ちょっかいを出す大倉から寡黙な工藤に移った。
この田舎町には新興宗教の本部施設が建設される予定になっていた。町でも信者は増え、大きな拠点
になるのは明らかだ。
そして組織のコンピューターは暗殺すべき人間として、新興宗教の主宰者の谷川を指名した。大倉は
驚愕する。工藤が暗殺者だったのだ。冷徹な工藤は、谷川と幹部の中山が町を訪れる日を狙う。多数の
信者が迎える中、工藤は人波をかき分けてターゲットに向う。刃物と取り出して、谷川に襲いかかるが、
警備の警官たちに抑えられ逮捕されてしまう。失敗だ。
工藤が手錠をかけられ、パトカーに乗せられる。その時、スナイパーの銃声が響いた。銃弾は谷川の
側頭部を直撃、一瞬にして屠った。工藤は錯乱し、手首を噛み切って自殺を図る…。

謎めいた演出で、沢田研二にはプラスに働いたが、作品とするとリアリティが犠牲になり、空虚な暗殺劇
になった。丸山健二の原作小説は「私」視点で青年を語る硬質な文体で、独特の緊張感を持っている。
映画では、舞台を信州から北海道に、大物政治家を宗教家に変えてある。

2024/09/17

2024/09/17

58点

テレビ 


森田芳光の気持ち悪い映画

原作:丸山健二、撮影:前田米造。うーん、この辺は良いんだけどね。
以前、一度見たことがあるが、全く記憶と違っていた。私の記憶にある映画は、あれはいったい何の映画だったのだろう。
ライムスター宇多丸さんはこの映画や「キッチン」を絶賛しているが、私は買わないな。彼の作品を全部見ているわけではないが、本作、「キッチン」、「おいしい結婚」はちょっとなあ。「未来の想い出 Last Christmas」なんかも見ているけど、どんな映画かも忘れてしまった。
森田芳光は自主製作の「ライブイン・茅ヶ崎」が評判になっていて、見てみたいなあと思っていたところに「の・ようなもの」が上映されて、感激した記憶がある。それから森田作品は気にしてはいるのだが。彼の作品は波がありすぎて、傑作もあれば、気持ち悪い映画もあり、明らかに失敗作もある。
この映画はその気持ち悪い映画にはいるかな。函館に行くとテンションが変わっておかしな雰囲気の映画を作ろうと思ってしまうのかな。よく言えば昔の日活映画みたいな無国籍映画のように。
函館を題材にした熊切和嘉監督「海炭市叙景」なんかはすごく良いのになあ。
森田の「(ハル)」は傑作だよ。

2024/09/08

2024/09/08

-点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


沢田研二

樋口可南子 岸部一徳、

2024/09/03

2024/09/03

50点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


歌手としてのジュリーは好きなのだが、どうにも映画(俳優としてのジュリー)は好きになれず観ないようにしていたのだが、森田芳光監督作品ということでトライしてみた。
結果は残念ながらまたも失望。相変わらずの現実感のないセリフ回しへの違和感が消えない。それでも本作は比較的セリフが少ない方なので、その点では良かったのかもしれないが、結局プロモーションビデオを観ているような感じだった。
もちろん、高く評価されている方は大勢おられるので、私とジュリー映画の相性が悪いということなのだろう。