ゼイゼイと1500㍍競争を走ったみたいな
ネタバレ
テンポが早いわけではないのだけれど、あっという間に終わった。
たいへんおもしろかった、ということだと思う。
だけれども、一ヶ月経てばかなり忘れているだろうな。
主人公は理由がわからないまま15年間監禁されたのだが、
その間も復讐心を保ち続け、
イメージトレーニングやフィジカルトレーニングを欠かさない。
ある日突然、解放される。。。
精悍な中年男性となった彼は、監禁の理由を求めて犯人を追う。
こう書けば、ハリウッド大作としてハリソン・フォードが主役でも良さそうに見えるが、違う。
主人公はもともとがクソ野郎(失礼)。
監禁中にはTVだけが情報源。知識は豊富になったが思想性は磨かれず人間的な深みが育たない。さすがTV。
そんな彼が行う行動を追う物語だから、主人公には共感できないし、内面を掘り下げるような描写はないので感動・感銘はない。監督の意図もそんなところにはない。
けれど、やっぱりおもしろいし、アイデアが卓抜だ。
暴力的な場面もどこかユーモアが感じられるところもあって。。
これで20年前の映画なんだなあ。
後味が良くない映画がお好きな方にもおすすめ。