『凄く好きだから文書がまとまらないよ』
貧しい家庭で育つ少年ジェス、学校にも家にも自分の居場所がない。唯一の支えは絵を描くこと。(これだけ聞くと全くファンタジー要素はない)
転校生のレスリー(アナソフィア・ロブが素晴らしか、輝いている)と出会い二人は空想の王国テラビシアを創り上げて行く。
二人だけの国テラビシア、現実は問題が山積みだけど、ここに来れば強くなれる。決して現実から逃げているわけではない。テラビシアで起きた事が現実にも生かされていく。
ジェスとレスリーは、なんだろ……恋?親友?戦友?互いを認め合う関係性がとても良い。
またジェスと父親の、関係が興味深い。
空想の中で生きているジェスにとって父親は空想の国とは真逆の現実の中に生きている。彼の存在がジェスを現実に引き戻す。自分もいつか父の様なるのか。
ラスト、二人だけのテラビシアに妹を連れて行った事が彼の成長でもありテラビシアという国がある事を他の人に覚えていて欲しかったのかもしれない。
そしてテラビシアにかけた橋は、ジェスにとっては、現実に戻る橋、メイベルには、空想の国へ行くために橋である
この映画は夢を見させ、なおかつ現実を見せる
そして大人になるにつれて薄れてゆく何か大事なものを思い出させてくれる。