ノーカントリー

のーかんとりー|No Country for Old men|NO COUNTRY FOR OLD MEN

ノーカントリー

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レビューの数

136

平均評点

76.3(1038人)

観たひと

1640

観たいひと

121

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ
製作年 2007
公開年月日 2008/3/15
上映時間 122分
製作会社
配給 パラマウント=ショウゲート
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

執拗なまでに標的を追いつめる殺人マシーンから狙われた人々の運命を描くハード・サスペンス。「ファーゴ」のコーエン兄弟が、コーマック・マッカーシーの原作『血と暴力の国』を脚色・監督。出演は、「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズ、「海を飛ぶ夢」のハビエル・バルデム、「アメリカン・ギャングスター」のジョシュ・ブローリンなど。第80回アカデミー賞で、作品・監督・脚色・助演男優(ハビエル・バルデム)など4部門を受賞したのをはじめ、カンヌ国際映画祭パルムドールなど、多くの映画賞を受賞した。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ベトナム帰還兵のモス(ジョシュ・ブローリン)は、テキサスの荒野で死体たちに囲まれた200万ドル詰めのトランクを発見する。それを奪うことがどれだけ危険な事態を引き起こすかも予測しながら、誘惑に負けた彼はトランクを抱えて車で逃走した。追っ手から、タイヤと肩を撃ち抜かれながらも自宅に戻ったモスは、妻のカーラ(ケリー・マクドナルド)にメキシコの実家へ帰るよう命じて、自身も逃亡の旅に出る。消えた大金を取り戻すために雇われたのは、オカッパ頭の殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)だった。手錠を嵌められても鎖で保安官を絞め殺す怪力の持ち主である彼は、特製エアガンと散弾銃を手にしていた。そして、トランク内に設置された発信器からの信号を察知して、モスの行方を追いかける。感情を表に出さないシガーは、顔を知られた人間を次々と情け無用に殺害してゆく。この連続殺人を担当するのは、年老いた保安官のベル(トミー・リー・ジョーンズ)と部下のウェンデル(ギャレット・ディラハント)だった。しかし、彼らの捜査は常にひと足遅く、シガーの犯行を阻止する役には立たなかった。モスの居所を確認したシガーは、宿泊するモーテルを襲う。それに気付いたモスは、銃撃を喰らいながらもメキシコへと逃げ込んだ。病院のベッドで目を覚ましたモスの前には、別の殺し屋ウェルズ(ウッディ・ハレルソン)がいた。奪った金を渡せば、命は助けてやるとモスに迫るウェルズ。そんなウェルズも、シガーによって殺害された。そして、遂にはモスも…。一方、ベル保安官は、モスの妻であるカーラのもとを訪れて、その身の危険を説く。ベル保安官の不吉な予測通り、シガーはカーラの前にも現れた。投げたコインの裏表で、生死の運命を決めようと不敵に語るシガー。しかし、そのシガーもカーラを殺害した直後、不意の交通事故で重傷を受けるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年7月上旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第7弾 2000年代外国映画ベスト・テン:ベスト16

2009年2月下旬決算特別号

特別カラー・グラビア 個人賞受賞者インタビュー:読者選出外国映画監督賞 ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン

2008年5月上旬特別号

劇場公開映画批評:「ノーカントリー」

2008年3月下旬号

作品特集 「ノーカントリー」:ジョエル・コーエン インタビュー

作品特集 「ノーカントリー」:イーサン・コーエン[監督] インタビュー

作品特集 「ノーカントリー」:監督論

作品特集 「ノーカントリー」:作品論

作品特集 「ノーカントリー」:原作・演出論

作品特集 「ノーカントリー」:俳優論

作品特集 「ノーカントリー」:トミー・リー・ジョーンズ インタビュー

作品特集 「ノーカントリー」:ハビエル・バルデム インタビュー

2024/09/08

2024/09/08

75点

選択しない 
字幕


予想外の衝撃

軽い気持ちで見始めたのだが、独創的な殺し屋シガーの造形に衝撃。逃げるモスも渋くサスペンスを盛り上げる。シガーはレクター・ハンニバルに続く強烈なキャラクターの創造であり、まさに歴史に残る名演と言えるだろう。なんとも良い時間でした。妻のスマホの機種変更をした晩夏の午後に。

2024/06/29

2024/06/30

86点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


圧倒的にやばいコーエン兄弟作品。傑作

シリアスとブラックなユーモアが極限レベルでミックスされた奇跡的な傑作。ハビエル・バルデムが狂気の存在感で、ウディ・ハレルソンすら常識ある存在に思えてしまう。
これは映画館で初見だったらちびるくらいのとんでもない作品、傑作揃いのコーエン兄弟作品中でもベストの一本と言って差し支えない。必見作。

2023/03/18

2024/01/06

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


怖いキャラの造形

殺し屋のキャラの怖さが半端ない。このキャラクターを創造しただけでも本作の価値は高い。とにかく何を考えているかわからない怖さである。特製のショットガンも勘弁してほしい。自身の受けた傷の手当ても淡々と自分で行う怖さ。こいつが、しつこく、執拗に追いかけてくること自体が悪夢である。
最後の後味も悪いが、衝撃は大きい。

2023/09/16

2023/09/17

80点

レンタル 
字幕


不気味すぎる。

コーエン兄弟です。とにかくシガーが不気味。武器も不気味。髪型も笑顔も不気味。そして冷酷。追われたら、逃げきれないね。ラストも嫌だな。あの状態で、普通に去っていったよ。コーエン兄弟らしい、会話も良い。

2023/06/30

2023/07/01

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


二度目鑑賞

NO COUNTRY FOR OLD MEN
爺様にはわからない世界になっちまった。

一回目はハビエル・バルデムさん演じる殺し屋の空気感に衝撃を受け、ジョシュ・ブローリンさん演じる小悪人の精一杯のもがきに感情移入して終わった。

二回目は爺様たちの疎外感を感じ取ることと、ケリー・マクドナルドさん演じる小悪人の妻の芯の強さに惹かれた。

映画ファンで未見の方にはぜひ。

2023/06/16

2023/06/16

70点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 


これぞ殺人鬼

昨日の新聞に原作者コーマック・マッカーシーの訃報が載っていた。そこで「ノーカントリー」を紹介していたので見ることにした。
鹿狩りに行ったモス(ジョシュ・ブローリン)は殺人現場に居合わせる。そこで見つけた途方もない金の入ったバッグ。彼は猫ババを決め込むが、死にかけた男に水をやらなかったという悔いを残し、もう一度現場に戻る。しかし冷酷な殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に見つかり、追われる羽目に。狙われるのはモスだけではなく、妻までも殺しの対象となる。
シガーの造形がすごく、人を殺すことをなんとも思わなく、頭がいい上に、医療の知識まである。金のバッグの中には発信器が仕込んであり、金を持っていっても居所はすぐに知れてしまう。ここからシガーとモスの追跡逃亡劇が始まる。シガーの持っている武器がすごい。銃ではなく酸素の圧縮を利用したエアガンとも言うべきもので、相当な威力があり、しかも弾丸や薬莢を残さない。
ラストはシガーの一方的勝利かと思いきや交通事故で骨折。でも彼は警察に捕まらないように自分で手当てしながら逃げていく。
警察と言えば田舎の保安官役でトミー・リー・ジョーンズが出ているが、大活躍はなく、真相に迫りながらも無事退職することだけを願っているちんけな保安官であった。