リア充と非リア充、花形ジョックと虐げられるナード、アメリカ高校ヒエラルキー、恋愛至上主義、脅迫観念的カップル文化、 スクールカースト…。
それらに直截的な意義申し立てをするのではなく、すっとぼけた-牧歌的徹底脱力の-疑符提起が素敵である。
チャット、メール等に言い及んでいる事から設定年代は00年代の筈だが、まるで80年代にタイムスリップしたかの様なそこはかとない安寧が全編を支配している。※叔父は通販で偽タイムマシンを掴まされ悔しがるワケだが、この作品自体のイメージが正に80年代的であり-広義的-タイムスリップを成し得ていると言えよう。
ピーターバーグ「ローンサバイバー」での引用も久しい 『ジャミロクワイ/CANNED HEAT』をフィーチャーしたダンスシークエンスに、ナードのナードであるナードなりの矜持を鮮やかに見た。
《DVD観賞》