・ベトナム戦争で心が蝕まれる兵士に焦点を当てた骨太社会派であり、人間味もあふれる良作 後のオリバーストーン「7月4日に生まれて」や戦争PTSDの「アメリカンスナイパー」や「プライベートウォー」の基礎となった偉大な作品
・仲間思いのデニーロ(マイケル) ベトナム派兵前の仲間内の結婚や鹿狩りを通し、関係性が手際よく説明 ベトナムでも地獄の中、仲間のニックとスティーブンの為に必死で生きる術を模索する彼に胸を打たれる
・本編はベトナムから帰還後の彼 ニックが帰らない中での婚約者リンダとの真摯な対応 戦争で半身不随となったスティーブンとの再会、何よりベトナムでPTSD廃人でロシアンルーレットに興じるニックの救出 一貫するマイケルの仲間への思いが通底している
・仲間への気持ちが一貫しているデニーロ、PTSDのニック、複雑な心情のリンダなど、役者陣の演技が総じて良かった
・アメリカ側から描いてるので一面性しか描いていないので真偽はわからないが、描かれる北ベトナム兵の行うは人の心を殺めるのに十分な行い 地下壕に隠れる関係のない子供たちの爆殺、アメリカ兵捕虜の陰湿な対応とロシアンルーレット
・本作やオリバーストーン作品、またバンドオブブラザーズ、パシフィックなどのリアルな戦争物を見ると、当時に戦地に行くことのメリットは全く感じられない
・映画としてみたときに、説明不足感は感じた 唐突な戦争への参戦と捕虜になる過程、時間経過の説明の無さ、戦争自体の状況説明など、字幕でもよいのでほしかった