ディア・ハンター

でぃあはんたー|The Deer Hunter|----

ディア・ハンター

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レビューの数

116

平均評点

81.5(781人)

観たひと

1147

観たいひと

110

(C)1978 STUDIOCANAL FILMS LTD. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 戦争
製作国 アメリカ
製作年 1978
公開年月日 1979/3/17
上映時間 184分
製作会社 EMI作品
配給 ユナイト映画
レイティング PG-12
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1960年代末期におけるアメリカの若者のベトナム戦争体験を通じ、男の友情と死を絡ませて描く。製作はバリー・スパイキングス、マイケル・ディーリー、マイケル・チミノとジョン・ペバロール、監督は「サンダーボルト(1974)」のマイケル・チミノ、脚本はデリク・ウォッシュバーン、原案はマイケル・チミノ、デリク・ウォッシュバーン、ルイス・ガーフィンクルとクイン・K・レデカー、撮影はヴィルモス・ジグモンド、音楽はスタンリー・マイヤーズ、編集はピーター・ツィンナー、美術はロン・ホブスが各各担当。出演はロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・サヴェージ、ジョン・カザール、メリル・ストリープ、チャック・アスペグラン、ジョージ・ズンザ、ピエール・セグイ、ルタニア・アルダなど。2018年12月14日より4K デジタル修復版が公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1968年のペンシルベニア州クレアトン。マイケル(ロバート・デ・ニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スチーブン(ジョン・サベページ)、スタン(J・カザール)、アクセル(チャック・アスペグラン)の5人は町の製鋼所に勤める親友グループで、休日には山で鹿狩りを楽しむ平凡な若者たちだった。ある土曜日、ベトナムに徴兵されるマイケル、ニック、スチーブンの歓送会と、スチーブンとアンジェラ(ルタニア・アルダ)の結婚式が町の教会で合同で行なわれた。祝福する人々の中には、アル中の父親を抱える身ながら、帰還後のニックと結婚の約束をしたグループのアイドル、リンダ(メリル・ストリープ)もいた。式の後、彼らはそろってアレゲニーの山へ鹿狩りに出た。1970年、北ベトナムでの戦況は酸鼻を極めていた。逃げまどう農民を虐殺するベトコンに対し、マイケルは狂ったように撃ちまくっていたが、偶然にも、その戦場でニックとスチーブンに再会した。しかし、北側の攻勢は激しく、3人は捕虜になってしまい、床下につながれる身となった。その小屋では、ロシアン・ルーレットというゲームが行なわれていた。それは、弾丸を一発だけ込めたリボルバーを捕虜が交互にこめかみに当てて撃ち合い、それにベトコンたちが金を賭けるというものだった。3人の番になり、スチーブンが発狂寸前になったため、マイケルは一瞬のスキを窮ってベトコン数人を撃ち倒して逃走。丸太にしがみついて濁流を下った。間もなく、友軍ヘリコプターが飛来したが、マイケルとスチーブンは力尽き、3人は離ればなれになった。1年後、サイゴンの軍人病院を退院したニックが別人のようになって町をさまよっていた。それから2年後、マイケルはクレアトンに生還し人々は温かく迎えたが、マイケルは昔の明るさを失っていた。その頃、スチーブンは脚を失って陸軍病院に入っており、彼の口からニックがベトナムで生きていることを知ったマイケルは、陥落寸前のサイゴンへ飛んだ。しかし、ニックは場末の工場の2階で、あのロシアン・ルーレットの射手になっており、意識は朦朧としていた。マイケルは彼の記憶を呼び醒そうと必死に呼びかけ、最後の手段として、ロシアン・ルーレットのテーブルに向かい合った。そして弾丸はニックの番で発射されるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023年3月下旬映画業界決算特別号

読者の映画評:「ケイコ 目を澄ませて」関論/「ディア・ハンター」久保坂涼/「シャドウプレイ」吉田伴内

2018年12月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ディア・ハンター 4K デジタル修復版」

2018年7月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第1弾 1970年代外国映画ベスト・テン:ベスト19グラビア解説

2016年9月上旬号

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外国映画批評:ディア・ハンター

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特集 「ディア・ハンター」:2 孤独なヒーローを描き続ける監督マイケル・チミノ

特集 「ディア・ハンター」:3 大衆の中で苦悩する超ヒーロー

特集 「ディア・ハンター」:分析採録

1979年3月上旬号

キネ旬試写室:ディア・ハンター

2024/03/05

80点

選択しない 


衝撃作だった

事前にロシアンルーレットの場面が怖いと聞いていたので、前半の結婚式などの平和な展開が余計にしみじみ感じられ、出来ればそのまま終わって欲しかったが、勿論、デニーロたちは戦地へ。そして噂にたがわぬロシアンルーレットの緊迫感に圧倒された。人間が壊れていく描写が生々しい。クリストファー・ウォーケンが見事。このゲームを実際にしていたところはないとベトナム側からクレームがあったそうだが生きるも死ぬも運次第という点で戦争の狂気を端的に具現化したという事なのだろうと思う。音楽が沁みる反戦映画の傑作。

2023/05/21

2023/05/21

76点

VOD/U-NEXT 

・ベトナム戦争で心が蝕まれる兵士に焦点を当てた骨太社会派であり、人間味もあふれる良作 後のオリバーストーン「7月4日に生まれて」や戦争PTSDの「アメリカンスナイパー」や「プライベートウォー」の基礎となった偉大な作品
・仲間思いのデニーロ(マイケル) ベトナム派兵前の仲間内の結婚や鹿狩りを通し、関係性が手際よく説明 ベトナムでも地獄の中、仲間のニックとスティーブンの為に必死で生きる術を模索する彼に胸を打たれる
・本編はベトナムから帰還後の彼 ニックが帰らない中での婚約者リンダとの真摯な対応 戦争で半身不随となったスティーブンとの再会、何よりベトナムでPTSD廃人でロシアンルーレットに興じるニックの救出 一貫するマイケルの仲間への思いが通底している
・仲間への気持ちが一貫しているデニーロ、PTSDのニック、複雑な心情のリンダなど、役者陣の演技が総じて良かった
・アメリカ側から描いてるので一面性しか描いていないので真偽はわからないが、描かれる北ベトナム兵の行うは人の心を殺めるのに十分な行い 地下壕に隠れる関係のない子供たちの爆殺、アメリカ兵捕虜の陰湿な対応とロシアンルーレット

・本作やオリバーストーン作品、またバンドオブブラザーズ、パシフィックなどのリアルな戦争物を見ると、当時に戦地に行くことのメリットは全く感じられない

・映画としてみたときに、説明不足感は感じた 唐突な戦争への参戦と捕虜になる過程、時間経過の説明の無さ、戦争自体の状況説明など、字幕でもよいのでほしかった
 

2023/05/09

2023/05/14

80点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


戦場を知らない狂気

主人公たちが、その後どんな目に遭うかが分かっているから、何気ない日常の中のちょっとした狂気の予感が涙腺を刺激する。まだ戦場を知らない主人公たちや町の人々。突然現れる帰還兵。全てが刺さって来る。余計なことだが、1つだけ引っかかるものがある。ロシアンルーレットなんかやっていたら、デ・ニーロが探しに来る前に死んでるだろう。

2023/04/16

2023/04/17

-点

映画館/東京都/新文芸坐 
字幕


再見。4K

2022/11/13

2022/11/21

95点

映画館/埼玉県/MOVIX三郷 
字幕


苦しくなった

「2022午前10時の映画祭」の中で
今のところダントツでいちばん。

家で息子に勧められて観たけど
ほとんど初見。

長く永遠に続くかと思う
楽しい結婚式からの戦争へ。

ロシアンルーレットからずっと
呼吸が自然にできなくなるくらいの
緊張感で観ていた。

観終わると言葉を発することができなかった。
衝撃だった。

2022/11/06

2022/11/06

-点

映画館/東京都/TOHOシネマズ日本橋 
字幕


午前10時の映画祭12にて鑑賞

4Kバージョンのスクリーン鑑賞は二度目、やはりすばらしい。メリル・ストリープがほんとに美しい。デニーロの自然さもすごい。ピッツバーグのブルーカラーにしか見えない。