和田誠さんの「お楽しみはこれからだ5」よりの名セリフの確認のため2度目の鑑賞だがやはり完成度の高い映画でした。
大女優マーゴ・チャニング(ベティ・デイヴィス)を利用して女優の道を目指す女イヴ・ハリントン(アン・バクスター)の成り上がり。映画の冒頭は、セイラ・シドニス賞の授賞式の場面で新人賞を受賞したイヴから、過去へ飛ぶ。
成りあがるためには、誰でも利用するミス悪女。(マーゴの言葉)
劇作家のロイド・リチャーズ(ヒュー・マーロン)の妻カレン(セレステ・ホルム)に最初媚びてマーゴの秘書になる。何事にお隙のない完璧な秘書を演じる。ここまで完璧だとマーゴだけでなく嫌みを覚える。
次は演出家のビル(ゲイリー・メリル)に接近。ビルはマーゴの恋人であるが、若い女の色気で迫り役をものにする。
最後批評家のアディソン(ジョージ・サンダース)に取り入り初主演の評価を高め成功する。しかいこの男は上手の男。
イヴはハリウッドで成功して一躍大女優の道へ。映画最後、イヴの生まれ変わりのような女フィービー(バーバラ・ベイツ)の登場。アディソンの彼女へのアドバイスが最高でした。
ちょい役のミス・カスウェル役でマリリン・モンローが登場していた。
ビルとイヴの演劇論。ビルがハリウッドで監督するとの話に
イヴ:「本当にハリウッドへ?なぜ演劇最高の若手演出家が?」
ビル:「今の演劇界は薄汚い劇場群だ。ノミのサーカスだって演劇だと」
ビルの誕生パーティーをマーゴの屋敷で行った跡後の階段での議論
ビル「芸能界も90%は努力さ。汗と精進と職人芸に支えられてるんだ。名優になるにはよほどの意識がなければ。他の職業以上に努力と犠牲が必要だ。それができる人間は普通じゃない。」
イヴ「名にはなくとも喝采がありますわ。舞台裏で聞いても、愛の大波が一面に押し寄せてくるようです」