チョコレートドーナツ

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チョコレートドーナツ

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レビューの数

213

平均評点

81.7(1369人)

観たひと

2050

観たいひと

277

(C)2012 FAMLEEFILM, LLC

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2012
公開年月日 2014/4/19
上映時間 97分
製作会社 PFM Pictures
配給 ビターズ・エンド
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 不明
メディアタイプ ビデオ 他
音声 ステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1970年代の実話を基に、育児放棄されたダウン症の少年を育てたゲイのカップルの姿を描くヒューマンドラマ。出演は、ドラマ『グッドワイフ』のアラン・カミング、「ノーカントリー」のギャレット・ディラハント。監督は、本作が日本公開初作品となるトラヴィス・ファイン。第11回トライベッカ映画祭観客賞他受賞多数。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1979年、カリフォルニア。ゲイであることを隠しながら生きる弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)と、シンガーを夢見ながらショーダンサーとして働いているルディ(アラン・カミング)が出会う。2人はすぐ惹かれ合い、恋に落ちた。ルディが暮らすアパートの隣に、ダウン症の子ども・マルコ(アイザック・レイヴァ)と薬物依存症の母親が住んでいた。ある夜、マルコの母親は大音量の音楽をかけたまま男といなくなってしまう。翌朝、ルディが騒音を注意しに隣に乗り込むと、小さくうずくまって母親の帰りを待つマルコがいた。ルディは助言を求めてポールが働く検事局に行くが、ポールは家庭局に連絡してマルコを施設に預けろと言い捨てる。失望したルディがアパートに戻ると、マルコの母親は薬物所持で逮捕され、マルコはお気に入りの人形アシュリーを抱いたまま、強制的に施設に連れて行かれる。翌日、ポールはルディに昨日の言葉を詫びる。2人はお互いが歩んできた人生をそれぞれ打ち明け、さらに深い結びつきを確信する。その帰り道、家に帰ろうと施設を抜け出したマルコが夜の街を1人で歩いていた。ポールとルディはいとこと関係を偽り、マルコと一緒に暮らし始める。マルコは初めて学校に通い、ポールはマルコの宿題を手伝い、ルディは毎朝朝食を作り、眠る前にはハッピーエンドの話を聞かせて眠らせる。2人はまるで本当の親子のようにマルコを愛し、大切に育てた。ルディは、ポールから贈られたテープレコーダーでデモテープを作り、そのテープがクラブオーナーの目にとまってシンガーの夢を掴む。3人で暮らし始めて約1年が経ったある日、ポールとルディがゲイのカップルであることが周囲にバレてしまう。関係を偽ったことが原因でマルコは家庭局に連れて行かれ、ポールは仕事を解雇される。今こそ法律で世界を変えるチャンスだというルディの言葉に、ポールは法を学んでいたときの情熱を取り戻す。そして、マルコを取り戻すための裁判に挑む……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2014年12月上旬号

MOVIE at HOME お家でDVD & Blu-Layを:DVDコレクション 「チョコレートドーナツ」インタビュー トラヴィス・ファイン[監督]

2014年5月下旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「チョコレートドーナツ」

2014年4月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「チョコレートドーナツ」

2023/06/11

2023/06/11

80点

選択しない 


ほぼ7年振りに見返した。初見だと3人が一緒に暮らし始めるまでの展開がやや唐突過ぎてイマイチ入り込めなかったが、2度目は既に知っているので、さほど違和感なく(笑)

ただやはりストーリーがちょっと綺麗過ぎて、かえって感情移入を妨げてしまう。メッセージをはっきりさせるために余計な部分を取っ払って単純化した感じ。

だが、偏見まみれの間違った正義感?にとらわれた判事や検察官が、マルコの幸せより偏見重視の(しかも合衆国憲法にも反する)結論を出した上、やや卑怯な手を使ってまで彼らを引き離したことへの怒りと悲しみは十分伝わり、改めて差別や偏見について考えさせられる。

2022/04/22

2022/08/22

60点

選択しない 


深刻ぶらないのはいいところ

 1970年代のアメリカ、実際にあった話を脚色した作品らしい。
 社会的な弱者に対し、偏見ばかりか法律をも盾にとって虐げようとする世間の冷たさや理不尽さに憤慨するものの、あまりにできすぎのストーリー展開には警戒感も抱いてしまう。絵にかいたようなシチュエーションはつくりすぎではないかと思ってしまう。

2022/08/16

2022/08/16

99点

テレビ/無料放送/NHK 


正義なんてない。でも闘わないといけない。

2022年

2022/05/11

95点

選択しない 
字幕

何度も涙を流しながら最後まで見届けた。
ポールと同じように、ルディの美しい表情に釘付けになり、またその強さに戸惑ったり心を打たれたりハラハラしながら、この強い絆で結ばれた親子が幸せになってほしいと願った。
この映画は問題提起であり、祈りのようでもあると思う。
映画の中では、最後にマルコの笑顔を見ることは叶わなかった。
題材になった1979年より、この映画が作られた10年前より、わたしの観た今日の日があらゆる人にとって息のしやすい場所である事を願う。
いつか、それが叶う日がきてほしい。

2022/03/30

2022/03/31

80点

テレビ/無料放送/NHK 
字幕


実話をもとにした、差別と分断、多様性の認知の必要性を考えさせる映画の代表とも言える作品。背景の設定は1979年ということになっていたが、私が大学を卒業して就職した年。その頃はまだLGBTなんて言葉もなかったし、私自身がゲイ=変態という一般的な見方に染まっていた時代。
ハッピエンドが好きな少年の最後がハッピーエンドとはならないところが現実の厳しさなのだろうが、何とも切なくなる作品。

2022/03/11

2022/03/12

89点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/PC 
吹替


人を正しく見る方法は法律には載っていない

ネタバレ

タイトルと相反して、ものすごく重たい社会派の実話に基づいたLBGTやダウン症などのマイノリティーに対する偏見についての話。
麻薬の常習犯である母親に育てられるダウン症の子を救うべく、
監護権を得てその子を育てようとするゲイの2人。
しかし、そこには想像以上の偏見が彼らに立ちはだかり、本来更生であるべき司法においてもそれに憚れる。
ここに出てくる人は法の在り方や原則、正当さ、社会の常識ばかりにしか目が向いていない。救うべき人のためにある法や秩序が、それを扱う”人”の偏見によってその本質を完全に見失ってしまっている。ダウン症で子供であるということで、判断能力まで否定されて、本人の意思が不在のまま物事が進められていくのが理不尽であり不幸である。こうも社会システムや偏見によって取りこぼされてしまった人を見せつけられてしまっては、何かを感じずにはいられない。
ラストはかなりいたたまれない気持ちでいっぱいになることだろう。