初めて見たのが1979年4月25日と5月2日。
当時は前編後編に分けてテレビで放送されていた。
その3か月前、高校入試を控えた中三の正月に人生の最高傑作「ウェストサイド物語」に出会い、無事合格した高校に入学して、最初のクラスの自己紹介で私は「この4月にテレビで『タワーリングインフェルノ』や『八甲田山』、そしてこの『ベンハー』が放送されるのがとても楽しみです」と話したのを今でもはっきり覚えている。
あれから45年、この間何度何度も見た「ベンハー」。
もはやセリフの一つ一つまで覚えているくらい見た。
今日見たのはWOWOWシネマで午前に放映されるのを新聞で知って予約録画したからだ。
午後、仕事から帰宅してすぐ見てしまった。
何度見てもまったく飽きない。
そして、何度も心が震える。
音楽も映像も何もかも素晴らしい。
この映画の価値を理解できずにベストテンに入れなかった当時のキネ旬の審査員たちは残念すぎる。
本家アカデミー賞の会員たちの方が感性豊かだったのだろう。
探せば我が家のどこかにキネ旬の増刊号の「ベストテン史」があるから、当時の審査員の顔ぶれもわかるのだが探すの面倒だからもういいや。
ちなみに本日最も素晴らしいと感じたのは3時間以上もあるのに無駄なシーンが全くない事だ。
今日も長さを全く苦に感じなかった。
ちなみに私は別にクリスチャンではないからね。
あと、「業病」という訳がちゃんと伝わっていることを願うのみ。
若い人たちには「ハンセン病」の方が通りがいいのだろうが、それでもわからない人は多いんだろうな。
初めて見た時は「らい病」と言ってたと思う。
この病気については、「ベンハー」と「砂の器」で学んだ。
国立療養所「大島青松園」で元患者さんたちから直接お話を伺ったこともある。
差別がなくなることを心から願うのみである。
そういえば感動して買ったカセットテープのサントラ盤、警固中学の同級生大川君に貸したままいまだ帰らず。
おーーーい返してくれーーーーい。