ファブリックの女王

ふぁぶりっくのじょおう|ARMI ELÄÄ!|ARMI ALIVE!

ファブリックの女王

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レビューの数

16

平均評点

56.9(71人)

観たひと

111

観たいひと

54

(C)Bufo Ltd 2015

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 伝記 / ドラマ
製作国 フィンランド
製作年 2015
公開年月日 2016/5/14
上映時間 85分
製作会社 (制作 ブフォ)
配給 パンドラ=kinologue
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ファッションや雑貨を手がけるフィンランドのブランド『マリメッコ』の創業者アルミ・ラティアの生涯を描き出す伝記ドラマ。新しいライフスタイルを作ろうとし、幾度も危機に見舞われながら時代の先端を駆け抜けたアルミ。しかしその裏には深い孤独があった。監督は、第56回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイングマール・ベルイマン監督作「ファニーとアレクサンデル」にプロデューサーとして携わったヨールン・ドンネル。『マリメッコ』初期に役員を務めており、構想に50年かけ完成させた。劇中劇のスタイルが用いられ、アルミを演じた女優の俯瞰的視点を取り入れている。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

アルミは戦争で兄弟を亡くし、工房も失ってしまう。夫ヴィリヨは業務用オイルプリントを作る会社を買収、アルミはそこで働くうちに、個人向けに綿の布地にプリントすることを思いつく。そして1951年、新会社マリメッコを設立。軌道に乗せるため、全財産を賭けて、布地の使い方をアピールするドレスのファッションショーを開催する。こうしてヘルシンキで初めて行われたファッションショーは大成功を収め、独特な色遣いとデザインが施された布地や女性をレースやコルセットから解放したドレスは一躍脚光を浴びる。才気あふれるデザイナーに自由にデザインをさせ、手がけた布地には名前とデザイナーの名前を冠した。アルミはマリメッコに人生を賭け、従業員たちと何でも言い合い、家族のように思ってきた。そのために面倒を引き受け出費を惜しまないアルミに、銀行は難色を示し、経営危機に陥ることも何度もあった。それでもアルミは常識をはずれるほどマリメッコに傾倒。ついには夫や子どもたちに見放されてしまい、理解を得られない淋しさを酒や他の男性で紛らわせようとする。やがてマリメッコは知的な人々のユニフォームとして世界に広まるまでに成長。そしてアルミは、職住が一体となった自然あふれる理想郷マリメッコ村(マリキュラ)を作ろうとする。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2016年6月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「ファブリックの女王」

2016年5月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ファブリックの女王」

2021/10/19

2021/11/27

-点

VOD/U-NEXT 
字幕


劇中劇、それも舞台、NHKを見ているみたいと思ったのは、多分普遍的なセンスの良さとかそういうことなんだと思います。

ビックリしたのは、マリメッコについては知っていたけども、日本の北欧ブランディングって森ガールスタートじゃん。そのことをすっかり忘れてましたので、なんだかハッピーな感じなんかなと思ってたけど、女性のパイオニアなんてどの国でも激情を持っていないとつとまるようなものではないのかなっていうか、アーティストって破滅的な人多いよねなんなん?自分ではしようと思わないから憧れがあるのかしら?そこにまあとにかくビックリした。

見始めは劇中劇のスタイルとか、何より舞台的な演出とセットに慣れてないんで、舞台って緊張するじゃん、特に現代劇、でも見てるうちに思ったんや、NHK教育テレビみたい、なんか知ってる。ってなったらもう安心して没入できた。全体をずっと俯瞰することを忘れないでいられるから、ドラマより伝記作品にいいかも

2021/11/02

2021/11/05

40点

VOD/U-NEXT 
字幕


「マリメッコの創業者 アルミ・ラティア 作りたかったのは 新しい時代のライフスタイル 信じたのは 美と夢 そして 愛 恐れるものは 何もなかった」

ファッションブランド「マリメッコ」の創業者アルミ・ラティアの物語。
なのだが普通にみせたらいいのに役者目線でアルミを語るシーンがちょいちょい入る。
その度現実に戻らされて没入できず。
その見せ方が面白いという人もいると思うが自分的には不快。

2021/05/12

2021/05/13

70点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


マリメッコを創設したアルミラティアの弾けぶり

フィンランドの可愛いデザイン、マリメッコを始めたアルミラティアの半生を描く劇を作る、という二重劇のような状態で、アルミの生涯を描く。見事な傍若無人、スーパーパワハラ、でも弱かったり、人想いだったり、多面的で興味深い人である。映画としてもっと面白くできそうな人。

2020/10/05

2020/10/05

72点

レンタル/東京都/TSUTAYA 
字幕


不思議な世界だ

マーケティング的には、タイトルに「マリメッコ」を入れたほうがいいと思うけど、NG出たのかな?まさかね。

マリメッコって確かに、他のどの生地よりセンスが鋭くて素敵なんだけど、びっくりするくらい高い。綿の布を縫っただけ、って意識があるからそう感じるのかな。ヘルシンキのブティックに行ったときも、迷いに迷って結局何も買えなかった。フィンレイソンやIttalaはたくさん買い込んだんだけどな。(←それはアウトレットに行く時間があったからだ)

だけど女性らしくて華やかで優しいイメージがあったので、これほど強くて鋭敏な女性が創始者だというのはちょっと驚愕です。ファッションの世界ってデザイナーの素顔が一般人から完全に隠されてるので、ドキュメンタリーや伝記ものがとても面白い。

美ってなんなんでしょうね。そのために何かを犠牲にするなんて、命や家族でもあるまいし、それほど大事なものかって気もする。だけど人は美のために狂おしくなる。神様がこの混とんとした地上を見下ろしてたら、人間って不思議だなーって思うかも。だって鳥や花や動物はそんなにがんばらなくても、みんなあんなに美しいんだもん。

といういろんな発見がありました。面白かった。

2019/07/15

2019/07/15

40点

テレビ/有料放送/WOWOW 
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マリメッコを初めて知った

フィンランドの「マリメッコ」というブランドも、その創業者アルミ・ラティアも、この映画で初めて知った。チラシがなかなか面白かったので、どんな映画かと思って、WOWOWで放映されたものを観たが、興味がない私には、ふーんで終わってしまった。舞台劇のようなメタ映画という変わった手法で生涯を描いている。

2018/05/28

2019/05/14

60点

レンタル 
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波乱万丈の人生

ネタバレ

マリメッコの創始者アルミ・ティアラの波乱万丈の人生を、クールで無機質な舞台セットを背景にした劇中劇と、そのバックステージを通して表出する趣向を凝らした語り口に惹かれる。

ただ映画としては、ビジネスや家庭不和から生じる主人公の不安や葛藤や苦しみといったものがあまり伝わってこない上に、その映像のスタイリッシュさが人間ドラマとしての妙味を削いでいるような気がしなくもなく、淡々としたドラマ展開や、イマイチ自分好みでない配役ともあいまってのこの点数とした。

あと、サンドウィッチ売りの女性をファッションセンスが良いという理由でスカウトしたエピソードは本当のことなんだろうか???