他人に認められることで人生は豊かになるのか?
この作品では常に問いかけられる。
作品内では夢と夢の先にある現実を交互に描いている。
最初に抱く夢は自分自身だけの夢であるが、夢が叶うとその叶った夢を他人に認められたくなる。
しかし、他人に自分の夢を100%認めてもらうことは難しい。
それでも挫折や失望と成功や希望を繰り返し、前向きに話は進んでいく。
だが、本当に自分の夢は他人に認められることだっただろうか?
主人公は夢の先を追いかけ続けて失ったものに気付く。
自身の夢の原点、そこに本当の幸せがあるのだと彼は理解したのだ。
長くなる話や暗いエピソードを削り、テンポの良い明るい作品に仕上げたミュージカル映画。
名曲を数々生み出した点においても、ミュージカル作品としては大成功といえるだろう。