燃えよドラゴン

もえよどらごん|龍争虎闘|Enter The Dragon

燃えよドラゴン

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レビューの数

91

平均評点

74.7(656人)

観たひと

969

観たいひと

32

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 アメリカ 香港
製作年 1973
公開年月日 1973/12/22
上映時間 97分
製作会社 ワーナー映画作品
配給 ワーナー映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

少林寺拳法を武器に強大な悪に対決するスーパーヒーローの活躍を描く。主演は”空手映画”ブームをまき起こし、これを最後に世を去ったブルース・リー。製作はフレッド・ワイントローブ、ポール・ヘラー、レイモンド・チョウ、監督はスチール・カメラマン出身のロバート・クローズ、脚本はマイケル・アリン、撮影はギルバート・ハッブス、音楽はラロ・シフリン、編集はカート・ハーシュラーとジョー・ウッターズが各々担当。出演はブルース・リー、ジョン・サクソン、アーナ・カプリ、ジム・ケリー、ボブ・ウォール、シーキエン、アンジェラ・マオ・イン、ベティ・チュンなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

陰謀うず巻く国際都市香港から、南シナ海にうかぶ要寒島ハンで開かれる大武術トーナメントへの招待状が世界中の武術の名人にあてて送り出された。ロサンゼルスに住む黒人のカラテの名手ウィリアムス(ジム・ケリー)、同じくサンフランシスコのローパー(ジョン・サクソン)もその招待状を手に香港へ向かった。その頃、香港に近い田舎で中国人ばかりのカラテの試合が行なわれていた。優勝者は少林寺で仏の道と武術を勉強中のリー(ブルース・リー)という若者だった。早速彼は、秘密情報局のブレースウェートから、要寒島での武術トーナメントに出場するよう要請されるが、武術で名を挙げるよりも無名のままの修道を望むリーはそれを断わった。しかし、修道僧長から、要寒島の支配者ハン(シー・キエン)もかつては少林寺の修行僧であったが、この寺で学んだ武術の知識を今は自分の利益のために悪用していること、さらに父から、妹のスー・リン(アンジェラ・マオ・イン)が、数年前ハンの手下のオハラに殺されたこと、などを聞かされ、出場を決意した。リーはブレースウェートのもとを訪れ、要寒島でハンがおこなっている麻薬製造密売の内情を探り出せとの指令を受け、まだ見ぬハンやオハラへの復讐心に燃えて、悪の要寒島へ出発した。島へ向かう帆船で、リーはアメリカから来たローパーやウィリアムスと知り合った。島ではタニア(アーナ・カプリ)という美女が一同を迎えた。そしてブレースウェートが潜入させた女性秘密情報局員メイ・リンがリーの手助けをすることになった。その夜、早速島内探索に出かけたリーは、麻薬密造の巨大な工場を発見し、見とがめられた数人の衛兵を倒した。翌日からトーナメントが開始されローパー、ウィリアムスは簡単に勝ち進み、リーもオハラを倒した。その日おそく、ウィリアムスがハンに殺された。昨夜、秘密工場にしのび込んで衛兵たちを倒したのはウィリアムスだと誤解されたのだ。夜、リーは再び地下工場にもぐり込み、人肉市場に売り出されようとする女たちを発見した。この発見を司令部のブレースウェイトに無線連絡しようとした途端、警報ベルが鳴り響いた。続々と襲いかかってくるハンの手下をなぎ倒したものの、罠におち捕らえられてしまった。激怒したハンは、ローパーにリーとの一騎打ちを命じたが、ローパーはリーの味方につくことを宣言したため、怒りが爆発し、部下の中でも1番の腕自慢ボロに対決を命じた。だがそのボロもローパーにはかなわなかった。その頃、メイ・リンが地下牢をあけ、ハンの部下たちと大乱闘を演じてた。リーもハンを追いつめ、全面鏡張りの部屋の中に誘い込まれたものの、すさまじい激闘の末、彼の息の根を止めた。ブレースウェートによってさし向けられた兵隊が島へ到着したときには、すでにトーナメントのフィールドはハンの部下たちの死体でいっぱいだった。

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2018年7月下旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第1弾 1970年代外国映画ベスト・テン:ベスト19グラビア解説

2013年6月下旬号

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1998年12月下旬号

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ラロ・シフリンの「燃えよドラゴン」、再び炎上す!:

シナリオ採録「燃えよドラゴン」:

1997年8月上旬号

COMING SOON【新作紹介】:燃えよドラゴン

1975年2月下旬決算特別号

特別グラビア 読者のベスト・テン 外国映画:スティング/ペーパー・ムーン/映画に愛をこめて アメリカの夜/エクソシスト/叫びとささやき/フェリーニのアマルコルド/パピヨン/ジーザス・クライスト・スーパースター/燃えよドラゴン

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グラビア:オリエンタル・アクション 「燃えよドラゴン」

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2024/01/09

2024/01/28

65点

テレビ/無料放送/テレビ東京 
吹替


衝撃的に現れ、衝撃的に消えていった

本作品公開時にはすでに謎の死を遂げていたブルース・リーで、後追いするように色々な素材が上映されましたが、中でも本作は一番のヒット作となりました。

ストーリとしては単純明快で、カンフーの世界選手権大会が孤島で開催され、島の支配者ハンの麻薬ビジネスの壊滅を兼ねたリーが潜入し、ハンと対決します。


当時カンフー映画は多くのスターと、その特徴的な技とで百花繚乱の状態でした。
その中でも一番印象的だったのは、活躍期間が短かったこともあり、やはりブルース・リーにとどめを刺すと思われます。
残念ながら映画の質としてはかなり劣りますが、エポックメイキングな作品として語り伝えられると思います。

2023/11/25

2023/12/05

95点

映画館/沖縄県/シネマライカム 
字幕


映画好きにした一作。

4K版で上映される今回のバージョンは封切り当時の劇場公開版。いまやディレクターズ・カット版の方が出回っているから、この最初に観た版での上映は嬉しい。午前十時の映画祭はどっちのバージョンだったかな?これは残念なことに見逃した。
ディレクターズ・カットとは言ってもロバート・クローズ監督の意図によるものではなく、ブルース・リーの意図によるものである。高層との語りがあり、クライマックスで鏡の間で苦戦するリーが神の啓示みたいに高層の声を聴く。この3分くらいのものが加えられたのがディレクターズ・カット版だ。わずかばかりではあるが、リーが映画に刻みたいことが判る。彼の思想を伺うことができる。だけどこの格闘技の哲学はよくわからん。

ブルース・リーは「ドラゴン危機一発」(危機一髪の誤字にあらず。この邦題なのだ)「ドラゴン怒りの鉄拳」で組んだロー・ウェイとの対立し、次回作では自分自身が監督も務めた。自分の想いを作品に込めるのなら、自分で監督しなくちゃあな、と思ったんだろう。「ドラゴンへの道」を監督して「燃えよドラゴン」の出演オファーが来たために、「死亡遊戯」の撮影を中断したが、この作品も自ら監督をしている。
「燃えよドラゴン」は念願のハリウッド映画の主演作、このチャンスが訪れたら監督も自分がしたかったはず。でも、アメリカでも香港映画の主演作は上映されていたが、これはアメリカにいるチャイニーズ系の間での人気で、その人気もマイナーだ。ブルース・リーが演出もしたいと言っても聞き入れないだろう。しかし、ロバート・クローズ監督は格闘技に関しては素人だし、そこでアクション場面の演出はこっちで、ということなんだろうね。

メイキングを見ているとブルース・リーがアクション場面での演出でエラソーにしているけど、ここで自分を想いを込められるということで嬉しかったんじゃないだろうか。初公開版でも弟子に「考えるな、感じるんだ」というセリフがあるけどこれもリーの意見を取り入れたんだろう。アクション場面の演出を担当してはいるものの、こういった部分でもリーの考えをいくつかは製作者側は聞き入れたと思う。
高僧との会話の場面はブルース・リーが演出したと言うし、アメリカや日本で公開したものにはなかったが、香港公開版には入れたという。
というわけで、この映画はブルース・リーの格闘技に対する想いを込めた、それがハリウッド映画なので世界中で公開されたということでブルース・リーの人気は世界的になったのだ。なにしろ香港の主演作は日本では上映されていないから、私はこの映画を初めて観たとき、ブルース・リーのことには無知だ。だからリーの事を知りたくて「スクリーン」や「ロードショー」を買って、ブルース・リーの記事を読んだ。そうしているうちに雑誌で紹介された封切り作品紹介を見て、これ面白そうだ、と映画館に行くうちに映画依存症になった。

2023/11/26

2023/11/26

70点

映画館/東京都/丸の内ピカデリー 
字幕


まさかの上映(4Kリマスター版)

テレビで何十回見ただろうか
なんだったらDVDディレクター版持ってるし。
しかし、流石に映画館で観たことは無い。
まさか映画館でブルース・リーを
観賞出来る日が来るなんて、感涙。
これはもう、ブルース・リーの
独演会と言っても過言ではない。

2023/06/13

2023/07/04

70点

レンタル/神奈川県 
字幕


戦いに見とれてしまう

ネタバレ

香港の優秀な武術者である背年が、謎の要塞島で行われている麻薬密造を明らかにする。要塞島の首領はかつて青年と同じ師に師事していたが、師を裏切り己のためだけに島を購入し支配していた。青年は警察から島の実態調査を依頼される。最初は渋っていたが、首領の部下たちが青年の妹を襲い自害に至らしめていたことを知り、決意を固めた。
2回目の鑑賞。1回目はカンフー映画の一大ブームを引き起こした公開時(1973年)に見たのではなく、数年前の「午前10時の映画祭」だった。調べたら9年も前で細かいところはすっかり忘れてしまっていた(年かな)。
逆に、最後のカンフーの試合、敵味方入り乱れての大乱闘、青年と首領の一対一の対決などは鮮明に覚えていた。CGはなく、ワイヤーアクションも使わない研ぎ澄まされた肉体だけの戦いは、それだけで迫力にあふれ強烈な刺激となって頭に刻み込まれる。
最後の部分しか覚えていないのは、時の経過でも衰えた記憶力のせいでもなかろう。美しささえ感じる張り詰めた肉体の対決が何事にも増して印象深く、観客はそこに酔いしれる。
だから、オリに捕えられていた黒服の男たちは何者だったんだろうとか、先に忍び込んだ女性諜報員はなんで全然疑われないんだろうとか、細かいことは全く気にならなくなる。
ただ、戦いに見とれてしまう。

2023/02/19

2023/02/19

50点

選択しない 


 格闘アクションの基準を数段高めた点では特筆される作品。技やスピードでこのブルース・リーの身のこなしを超えるようなアクションを目指さざるを得なくなった。
 若くして亡くなっただけにいまだにその名前は衰えない。
 当時の映画雑誌などではジェームズ・コバーンやスティーブ・マックイーンが彼の道場の門下生として修練を積むといった記事を読んだ記憶がある。
 今見てもブルース・リーのアクションは新鮮で、初めて見る人も目を見張ると思う。

2023/01/01

2023/01/01

90点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 
字幕


名セリフ Boards don’t hit back. 板は打ち返さない

途中まで見ようかな、と思ってテレビをつけていたら、結局最後まで見てしまいました。ブルース・リー かっこいい!

この映画を最初に見たのは、リバイバル・ロードショーの時で、最初の公開時から2年ほど遅れての鑑賞だった。現在の103分版ではなく、100分版での鑑賞が最初でした。

まず、ブルース・リーの声が良い。そして喋り方がよい。顔も好きだし、もちろんアクションも。

英語に興味を持ったのも、この映画でのブルース・リーの数々の名セリフを聞いたからで、1975年ころ、「燃えよドラゴン」のブルース・リーのセリフ部分だけを集めたレコードが発売されたことがありました。恥ずかしかったけれど貯金をはたいて買いました! 恥ずかしいので家族に見つからないように、部屋に隠して、家にだれもいない時に、こっそり聞いていました。いい声だなあ。

本作品は、数々の哲学的ともいえる名セリフがあることでも人気のある作品ですが、私のお気に入りは、「Boards don’t hit back.」・・・「板は打ち返さない」です。

今回、NHKで放送された版では、公開当時の日本語訳に、わりと近いものになっていたので、その点でも楽しめました。やはり何回見ても楽しめる映画というのは、名作ですね。