大学のサークルで出会い一回生のとき兄弟のように仲良くしてもらったMさん。還暦プロジェクトの目玉として実質37年ぶりに会いに行った。覚えてくれているかどうか定かではなかったので流石に緊張した。自営の酒屋に入り恐る恐る声を声を掛けると顔を見て「おー久しぶりやんけ、まあ座れや」と歓迎してくれた。「LINE交換しよけ」と言われ「ガラケーだから」と答えたら「やっぱり変な奴やな」と笑われた。
さて、肝心の本作だが主演ふたりが弱すぎる。千葉雄大は線が細く、白石麻衣は単なるエロ要員レベル。ラスボス役の井浦新のキャラも漫画チックで冴えがない。レクター博士ばりの活躍を見せた成田凌の独り勝ちという印象を受けた。
整合性の有無はともかくどんでん返しの連続で退屈はしないが『羊たちの沈黙』との類似性など語るに値しない。レビューを捻り出すのも苦痛に感じるテレビの二時間ドラマレベルの凡作。