ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ

ざゆないてっどすていつばーざすびりーほりでい|THE UNITED STATES VS. BILLIE HOLIDAY|THE UNITED STATES VS. BILLIE HOLIDAY

ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ

amazon
レビューの数

23

平均評点

70.1(125人)

観たひと

187

観たいひと

23

(C) 2021 BILLIE HOLIDAY FILMS, LLC.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 社会派 / 伝記 / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 2021
公開年月日 2022/2/11
上映時間 131分
製作会社 Lee Daniels Entertainment=Roth/Kirschenbaum Films
配給 ギャガ
レイティング R-15
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演アンドラ・デイ Billie Holiday
トレヴァンテ・ローズ Jimmy Fletcher
ギャレット・ヘドランド Harry Anslinger

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

不世出の天才シンガー、ビリー・ホリデイとアメリカ合衆国の知られざる対決を描いた伝記ドラマ。1947年、ビリー・ホリデイの歌『奇妙な果実』が、「公民権運動を煽る」と危険視した連邦麻薬取締局のアンスリンガー長官は、彼女に罠を仕掛けてくるが……。ビリー・ホリデイに扮したのは、人気歌手のアンドラ・デイ。本作で演技初挑戦ながら、ゴールデン・グローブ賞女優賞(ドラマ部門)に輝いた。監督は「プレシャス」でアカデミー賞監督賞にノミネートされたリー・ダニエルズ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1947年、ジャズシンガーのビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ)は、当時は珍しい白人と黒人が同席可能なニューヨークのクラブ“カフェ・ソサエティ”で、夜毎圧巻のパフォーマンスを繰り広げ、人気の絶頂にあった。そんな中、連邦麻薬取締局のアンスリンガー長官(ギャレット・ヘドランド)は、“人種差別撤廃を求める公民権運動を煽る”とビリーの歌『奇妙な果実』を危険視。だが、歌うだけでは逮捕できないため、ビリーを麻薬使用の罪で追い込もうと計画。黒人捜査官のジミー・フレッチャー(トレヴァンテ・ローズ)が、熱烈なファンを装ってステージに通いつめ、ビリーの身辺調査を進める。やがてビリーは、ジミーに現行犯逮捕され、裁判で懲役1年の判決を受ける。一方、麻薬から黒人社会を救う理想を掲げ、黒人初の連邦捜査官に出世したジミーだったが、母親から“あの歌を歌う勇気のある黒人は他にいない”と責められる。さらに、ビリーのスタイリストで親友のミス・フレディ(ローレンス・ワシントン)から、彼女の過酷な生い立ちを聞き、次第にその歌の魅力と人間性に心奪われていく。後悔したジミーは、アンスリンガーの指示を受けた面会で命令に反し、“今後は誰も信じないで。出所後に罠を仕掛け、また私に逮捕させる気だ”とビリーに忠告。1948年、出所後のコンサートで大成功を収めたビリーだったが、連邦麻薬取締局にニューヨークでの労働許可証を取り上げられてしまう。窮地に陥ったビリーは、ショービジネス界にコネのあるジョン・レヴィ(トーン・ベル)を頼って活動を継続するが、アンスリンガーはそのジョンを使って新たな罠を仕掛けてくる。しかし、ジミーの証言で容疑の晴れたビリーは、ジョンと手を切り、全米ツアーへ。1949年、ビリーは南部で『奇妙な果実』を熱唱し、“KKKに対抗。南部で勇気ある行動”と称えられる。焦ったアンスリンガーは、更なる罠を仕掛けてくるが……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

キネマ旬報増刊 キネマ旬報NEXT Vol.40 Snow Man 映画「おそ松さん」

IN THE MOOD FOR CINEMA:音楽の力に勇気をもらう 「ザ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ」

2022年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

REVIEW 日本映画&外国映画:「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」

「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」:プロダクション・ノート

「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」:寄稿

2024/11/26

2024/12/02

60点

VOD/U-NEXT 
字幕


黄色い果実は実りますか?

黒人差別映画に関して,昨今素直に感動できない三遊亭呼延灼です.こんばんわ.どうしても黒人による亜細亜人差別を思い出すから.じゃあ白人様の差別は放置かと言われたら,勿論そんなことはございません.ですが,あの人らは差別に関しては一貫してますからまだ理解はできます.白人様以外の色付きは全員差別な!.わかりやすい.でも,それを容認するかどうかってのは,当然別の話であります米倉涼子.
時代が時代なら,もしかしたら黒人の手によって黄色い果実が実ったなんて話が一つや二つあるかもしれません.その時ビリー・ホリデイさんは亜細亜人のために奇妙な果実を歌ってくれるんでしょうか

歌姫の伝記映画といえば『ジュディ 虹の彼方に』が思い出されます.スコア的にも,こちらのほうが高評価.なんといっても基本陽キャのジュディさんと,根暗なビリーさんでは,比較にならないです.本人の性格もあって,色々痛々しいですし,麻薬中毒で政府に追及のきっかけを与え続ける生き方が尊敬できません.えっ??どーせおっぱいにガッカリしただけだろって.ソ、ソンナコトハケッシテナインダナァ.

2022/04/25

2024/04/12

85点

映画館/群馬県/シネマテーク高崎 
字幕


奇妙な果実がなる社会で…

奇妙を奇妙と言い続ける事。
そう歌い続ける事。
立ち止まらない事。

それが彼女を孤高のジャズシンガーにしただろうし至高のジャズシンガーにしたんだろう。

常識でおかしいと思うでしょ?
リンカーンが解放宣言をしたはずなのに
私たちの命に対する扱いは何も変わってないじゃないかと。
私を捕まえようとすればするほど、その果実が際立つようになる。

果実が実り
大地に還り
果実の種が新たに芽吹く
その芽が自由への行進を始めるようになり
少しずつだけど…本当に少しずつだけど奇妙な果実のなる木が少なくなっていく。

彼女が歌ったからこそ…
彼女が歌うのを止めなかったからこそ…
思いは受け継がれ、より良い社会へと変わっていった。

歌の持つ力
彼女の歌声が持つ力が
新しい時代への土となり養分となったんだろう。

まだまだ奇妙な果実は歌われ続ける。
それは未だこの世界に差別が無くならないから…

2023/08/24

2023/08/24

70点

テレビ/有料放送/ザ・シネマ 
字幕


全盛期から晩年そして死去までの、ビリー・ホリディの半生を描いたもの。
タイトルはアメリカ政府vsビリーという印象だが、白人vs有色人種という今も現在進行の対立を意味していると思う。
ビリーの生涯といえば、この映画の前の少女から歌手として成功するまでがもっと壮絶なので、そこを理解してから観るべき。
死因が薬物ではなく肝硬変と腎不全だったというのは知らなかった。世の中に麻薬と酒が無かったら、もっと長く活躍して傑作を生み出したアーティストが沢山いただろうに。
それにしても、ビリーの亡骸に手錠をして逮捕したなんて、非道すぎる。

2023/07/28

2023/07/28

70点

テレビ/有料放送/WOWOW 
字幕


映画としては平凡な出来だけど、ジャズファンなら観てもいい一本

正直なところ、ビリー・ホリデイの歌はあまりいいと思ったことがなくて、どうしてこんなにカリスマ的な人気があるのかよく分からないのだ。この映画のテーマ曲とも言える「奇妙な果実」にしても、日本人にはあまり歌詞の深刻さは伝わってこないしね。だから、この映画を観てはじめて知ったようなことも多くて、その意味ではジャズファンなら観た方がいい映画だと思えるのだけど、肝心の映画の出来としては平凡なものだから、そこは残念。レスター・ヤングとビリー・ホリデイの腐れ縁?的な関係性がどうしてそうなったのかも全然分からないのは勿体ない。あと、マル・ウォルドロンはどうして出てこないんだろう?と思ってしまった。最後の最後まで後味は良くないお話しだし、全体的に脚本がもう少しよかったら...と思わずにいられない。

2023/07/06

2023/07/06

55点

購入/DVD 
字幕


国家と云う圧力団体

ここまでやるのか、とウンザリさせられる。一方で歌手と麻薬は切っても切れない!

2023/02/28

2023/02/28

50点

テレビ/有料放送/WOWOW 


アンドラさんのなりきり熱演はとても良い

だが、映画全体としてコシの無い讃岐うどんのようだ。
私がビリー・ホリディファンのせいかもしれないけれど。