ジョン・ウィック節炸裂、でもちょっと長かったかなぁ
ネタバレ
ジョン・ウィック節炸裂、このシリーズの目玉は、ジョン・ウィックが殺しの標的になり、賞金が上がる度に暗殺者が大量に現れて、それを次々に倒していく、まるでシューティングゲームみたいに。ジョン・ウィックはクールヒーローじゃないので、疲れ切ってしまい、顔も冴えないけど、やっつけちゃう、昔は凄かったんだろうなぁ、を彷彿させながら。
殺し屋のルールも当シリーズの目玉で、今回はそれが特に効いていた。ラストの決闘をどう乗り切るかが最大の見所だが、見事に辻褄を合わせている。素晴らしい。
そう、殺し屋同士の友情こそが、当シリーズを長続きさせている要素だろう。当作の前半は、真田広之だ。大阪コンチネンタルでも戦闘だけで、もう充分見応えがあった。娘役も良かったなぁ、あの日本人離れしたボーイッシュな顔立ちは、結構ときめいた。ドニー・イェンも格好良い、盲目の殺し屋だが、やはり剣の立ち回りは座頭市を参考にしたのかな、顔のそらせ方、色んな方法・仕掛けで自分の現在地や相手の動きを正確に判断する。そして、あの柔軟な身のこなしは美しい。犬を従えた銃撃者はジョン・ウィックと初顔合わせだが、しっかり心を掴んでしまったね。
でも、上映2時間50分は長過ぎる。後半の、決闘場へ向かうまでの殺し屋達との立ち回り(特に、上から俯瞰するシーン)は、気が遠くなった。眠いというか、もう着いていけない、という脳の信号の様なものだった。
最後の最後まで、席は立たないでね。私にとっては、想像通りの締めくくりだったけど。