女優カミーユ(ブリジット・バルドー)とその夫、シナリオライターのポール(ミシェル・ピッコリ)は寝室で無意味な会話をする。充実した満足感がなせるものだ。翌朝、ポールはアメリカのプロデューサー、プロコシュ(ジャック・パランス)と会った。撮影中の映画のシナリオを改定してくれというのだ。昼、カミーユが来た。プロコシュは二人を自邸に誘った。プロコシュはカミーユに親切だ。静かな嫉妬心を持ちながら、ポールはプロコシュに遠慮している。プロコシュはカプリ島のロケにカミーユを誘った。「夫が決めますから」カミーユは素気なく答える。アパートに帰ってからカミーユはひどく不愛想だった。その夜、二人は寝室を別にした。ブロコシュから誘いの電話があり、ポールはカミーユ次第だと返事した。カミーユは再び激しく怒った。「軽蔑するわ」。夫婦はプロコシュの誘いで映画館に行った。夫婦はほとんど口をきかなかった。カミーユはカプリ行きを承知した。カプリ島の撮影現場。プロコシュは監督のやり方が気に入らない。彼は一足さきに別荘に帰ろう、とカミーユを誘った。カミーユは夫の顔を見た。「お行き」ポールは監督とユリシーズの愛を語りあっている。……別荘。ポールは何故自分を軽蔑するのか、カミーユに執拗にきいた。二人は黙しあうだけだった。翌朝、衣類をまとめているポールの所にカミーユからの手紙が届いた。プロコシュとローマに立つ、と認めてあった。その頃、ハイウェイでスポーツカーが大型車と衝突して、二人の男女が死んでいた。カミーユとプロコシュだった。