売れないロック歌手ジョージは妻から離婚を迫られ、別居中で、今は平凡な結婚生活を夢見る風俗嬢の佳江のヒモ同然の暮しをしている。ある雨の夜、結婚に煮え切らないジョージの態度に、佳江はヒステリーを起こし彼の運転する車のハンドルを一方に切りまくった。車は横転、佳江は重傷を負うが、ジョージはカスリ傷だった。ジョージは看護婦の羊子に入院した佳江の夫と間違えられる。眠っている佳江の隣りのベッドで、話すうち、ジョージは羊子を強引に犯していった。新曲のキャンペーンに地方のレコード店に行くが、誰からも相手にされないジョージ。キャバレーで歌っていても、客に野次られ喧嘩になってしまう。東京に戻ったジョージは、退院した佳江や羊子と、売れない怒りをぶつけるかのように肉体関係を続ける。子供の誕生日に、ジョージはプレゼントを持って久しぶりに家へ戻るが、妻から「亭主面しないでよ!」となじられる。ある日、佳江は羊子の存在に気づき、彼と別れてくれと迫るが、羊子も負けてはいなかった。やがて、二人の間に奇妙な親近感が生まれ、ジョージとの不思議な三人暮らしが始まった。その頃、ジョージのセクシーなステージが話題になり、新曲がヒットしだし、有線放送の二十九位にランクされた。マネージャーのユタカと喜びを分かち合うジョージ。ジョージは控え室にいたユタカの恋人、一美をグルーピーと勘違いして犯してしまった。ユタカに「お前にもスキがあった」と言われた一美はジョージを告訴してしまった。それはやっとヒット曲を手にしようとするジョージに致命的なダメージとなった。この事件を機会に妻も正式に離婚届を警察に持ってきた。ボロボロに傷つき、警察から出てきたジョージはユタカに暖かく迎えられる。一美を捨て、ジョージと再出発しようとするユタカに、ジョージは熱いものを感じた。そんなある日、ジョージのところに、羊子がやって来て佳江が客に殺されたことを告げる。羊子は、佳江の彼に対する一途な愛情のために、宿していた子を堕ろしてきたところだった。その夜、一人になったジョージは、佳江がやったように陰毛を線香で焼いた。数日後、女性用ソープランドで、泡にまみれ献身的にサービスをするジョージの姿があった。