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初めての愛

  • はじめてのあい
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  • 平均評点

    67.2点(12人)

  • 観たひと

    17

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1972
公開年月日 1972/9/23
上映時間 94分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督森谷司郎 
脚本井手俊郎 
森谷司郎 
製作田中収 
撮影中井朝一 
美術阿久根巖 
音楽小野崎孝輔 
多賀英典 
録音矢野口文雄 
照明平野清久 
編集池田美千子 
助監督岡田文亮 
スチール石月美徳 

キャスト

出演岡田裕介 加藤悠一
宇佐美豊 加藤次郎
久米明 加藤耕作
文野朋子 加藤民子
島田陽子 坂本光代
加東大介 坂本良平
加藤治子 坂本千枝
志垣太郎 甲野徹
服部妙子 村川早苗
草笛光子 芳子
加賀まりこ 青木夏子
稲野和子 朱実
加藤和夫 川本

解説

“青春”そのものが、本来持っている光と影、やさしさ、ためらい。様々な角度から“青春”を掘りおこす。全編に流れる歌は、作詞、作曲小椋桂で自らが歌っている。脚本は「蒼ざめた日曜日」の井手俊郎、監督は脚本も執筆している同作の森谷司郎、撮影は「白鳥の歌なんか聞えない」の中井朝一がそれぞれ担当。

あらすじ

横浜の港が小雨にかすんでいる。悠一は二年前の上京の日を想い出していた。連絡船から見た函館の街も、雨にかすんでいた。「なに考えてるの?」ベッドに寝ていた夏子が、だるそうに起きあがった。夏子は横浜のクラブのママで、働きながら予備校に通っていた悠一に出逢ったその日から、成熟した女の魅力を彼に与え続けていた。夏子の魅力に捉えられてしまった悠一を徹は本気で心配していた。徹もまた進学を断念して、ホテルのボーイとして働き、悠一と同じ部屋で生活している。年上の女に深入りして不安になっている悠一には「黄色いレモンみたいな可愛い娘」を探してやらなければと、徹はやっきになっていた。それから間もなく徹は、同じホテルに見習いで入って来た娘を一目見たとき、彼女こそ「黄色いレモン」だと直感した。名前は光代といった。徹がひき合わせた光代と悠一の仲はうまくいきそうだった。光代は叔母の千枝と一緒に暮している。別居している父良平は、かつて妹・千枝を愛するあまり千枝の恋愛を許さなかった。光代はいつも、そんな叔母のようにはなるまいと思っていた。夏子は何故かこのごろ不安になる。悠一が若い娘と手をつないで、どんどん遠くへ行ってしまう夢にうなされるのだ。悠一は光代に惹かれ、光代もまた悠一を愛しはじめていた。光代の父は、娘に恋人が出来たと知るとかつて、妹の愛をひきさいたように光代と悠一の恋を認めようとはしなかった。光代は悠一を誘い初めて身体を許した。夏子にはもう悠一をひきとめる術はない。悠一は夏子を求めなくなり光代を追っていた。ある日、悠一の目の前で夏子が毒を飲んで死んだ。動転する悠一。車に乗って東名高速を走った……。車はトラックに激突し、悠一は死んだ。光代にとって、初めての愛を確かめ合った束の間の後にやって来た突然の死と破滅。北海道から上京した悠一の父母も、光代の父も叔母も、そして徹も泣いた。しかし光代は「あの人は誰か他の女のために死んだんです」と涙も見せなかった。「そのうちにあきらめて、半年もたったら、明るい顔になってまた好きな人ができて……そう思っているんでしょう」光代はなぐさめ顔の大人たちに、こう言い放った。

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