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砂の女

  • すなのおんな
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  • 平均評点

    79.0点(170人)

  • 観たひと

    275

  • 観たいひと

    47

  • レビューの数

    29

基本情報

ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/2/15
上映時間 147分
製作会社 勅使河原プロ
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督勅使河原宏 
脚色安部公房 
原作安部公房 
製作市川喜一 
大野忠 
撮影瀬川浩 
美術平川透徹 
山崎正夫 
音楽武満徹 
録音加藤一郎 
奥山重之助 
照明久米光男 
編集守随房子 
スチル吉岡康弘 

キャスト

出演岡田英次 男(仁木順平)
岸田今日子 女(砂の女)
三井弘次 村の老人
矢野宣 村人
観世栄夫 村人
関口銀三 村人
市原清彦 村人
西本裕行 村人

解説

安部公房の原作を、安部公房が脚色、「おとし穴」の勅使河原宏が監督した寓話、撮影もコンビの瀬川浩。

あらすじ

八月のある日、一人の教師が砂地に棲む昆虫を求めて砂丘地帯にやって来た。やがて夕暮となり砂丘の集落のある家で一夜を過した。蟻地獄のような穴の底にあり砂に蝕まれた破屋。そこに住む艶かしい三十前後の女。夜更けて女は砂の浸蝕から家を守るため砂かきの労働を始めた。翌朝目覚めた男は素裸で砂にまみれて寝ている女を見、苦々しい思いで家の外に出たが、崖には昨夜使った縄梯子は消え失せていた。驚いた男は自分が砂かきの労働力として雇われたことを知り愕然とした。女の言によれば、この集落は、砂という同一の敵によって固く団結していると聞かされるが。男はどうにかして逃げようとする。砂かきの世界に安住する女と、空白感に耐えられない男。しかし遂に穴の外に出ることに成功する日が来た女を騙し、ロープで崖を登る。が監視員に発見され失敗に終った。男はしかし脱出の夢は捨てなかった。穴を掘ってカラスをいけどり希望という名をつけたのもその現われだ。そんなある日、その穴に水がわき出ることを知り狂喜した。渇きに耐えられなかった男は、この突然の発見が脱出への渇望をおしのけた。やがて冬になり、女は子宮外妊娠で穴から出たのを機会に、男は縄梯子を登り、穴の外に立った。しかし男はまた穴の中に帰っていった。溜水装置を点検した男はもはや逃げる理由はなかった。男は水の出現で砂の穴の生活から自由を発見したのだ。それから七年後男の失踪宣告が下った。

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