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赤ひげ

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  • 平均評点

    84.8点(588人)

  • 観たひと

    895

  • 観たいひと

    96

  • レビューの数

    114

基本情報

ジャンル 時代劇 / 文芸
製作国 日本
製作年 1965
公開年月日 1965/4/3
上映時間 185分
製作会社 東宝=黒沢プロダクション
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 4chステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督黒澤明 
脚色井手雅人 
小国英雄 
菊島隆三 
黒澤明 
原作山本周五郎 
製作田中友幸 
菊島隆三 
撮影中井朝一 
斎藤孝雄 
美術村木与四郎 
小道具野島秋雄 
音楽佐藤勝 
録音渡会伸 
整音下永尚 
音響効果三縄一郎 
照明森弘充 
編集黒澤明 
衣裳鮫島喜子 
製作担当者根津博 
助監督森谷司郎 
記録野上照代 
スチル副田正男 
撮影助手原一民 
編集助手兼子玲子 

キャスト

出演三船敏郎 新出去定(赤ひげ)
加山雄三 保本登
土屋嘉男 森半太夫
江原達怡 津川玄三
三戸部スエ おたけ
七尾伶子 おとく
野村昭子 おふく
辻伊万里 おかち
小川安三 竹造
団令子 お杉
香川京子 狂女
藤原釜足 六助
根岸明美 おくに
山崎努 佐八
桑野みゆき おなか
東野英治郎 五平次
中村美代子 おこと
三井弘次 平吉
千葉信男 松平壱岐
西村晃 家老
志村喬 和泉家徳兵衛
大木正司 地廻り
広瀬正一 地廻り
常田富士男 地廻り
山口博義 地廻り
古諸州 地廻り
荒木道子 娼家の女主人
杉村春子 娼家の女主人
深井聰子 娼婦
柳下悠紀子 娼婦
青木千里 娼婦
栗栖京子 娼婦
二木てるみ おとよ
頭師佳孝 長次
大久保正信 長次の父
菅井きん 長次の母
柳永二郎 利兵衛
藤山陽子 ちぐさ
内藤洋子 まさえ
三津田健 まさえの父
風見章子 まさえの母
笠智衆 登の父
田中絹代 登の母
富田恵子 道の女
沢村いき雄 むじな長屋の住人
佐田豊 むじな長屋の住人
小林十九二 むじな長屋の住人
本間文子 むじな長屋の住人
出雲八重子 むじな長屋の住人
宮田芳子 むじな長屋の住人
堤康久 むじな長屋の住人
左卜全 入所患者
渡辺篤 入所患者
池田生二 入所患者
宇野晃司 入所患者
鈴木和夫 入所患者

解説

山本周五郎原作“赤ひげ診療譚”より「天国と地獄」でコンビの井手雅人、小国英雄、菊島隆三、黒澤明が共同で脚色、黒澤明が監督した文芸もの。撮影もコンビの中井朝一と斎藤孝雄。

あらすじ

医員見習として小石川養生所へ住み込んだ保本登は、出世を夢みて長崎に遊学したその志が、古びて貧乏の匂いがたちこめるこの養生所でついえていくのを、不満やるかたない思いで過していた。赤っぽいひげが荒々しく生えた所長新出去定が精悍で厳しい面持で、「お前は今日からここに詰める」といった一言で、登の運命が決まった。人の心を見抜くような赤ひげの目に反撥する登はこの養生所の禁をすべて破って、養生所を出されることを頼みとしていた。薬草園の中にある座敷牢にいる美しい狂女は、赤ひげのみたてで先天性狂的躰質ということであった。登は、赤ひげのみたてが誤診であることを指摘したが、禁を侵して足しげく通った結果登は、赤ひげのみたてが正しかったことを知った。毎日、貧乏人と接し、黙々と医術をほどこす赤ひげは、和蘭陀医学を学ばなければ解る筈のない大機里爾という言葉を使って、登に目をみはらせた。赤ひげは「病気の原因は社会の貧困と無知から来るものでこれに治療法はない」といつも口にしていた。こんな中で登は、貧しく死んでゆく人々の平凡な顔の中に、人生の不幸を耐えた美しさを見るようになった。登が赤ひげに共鳴して初めてお仕着せを着た日、赤ひげは登を連れて岡場所に来た。そして幼い身体で客商売を強いられるおとよを助けた。人を信じることを知らない薄幸なおとよが登の最初の患者であった。長崎帰りをひけらかし、遊学中に裏切ったちぐさを責めた自分に嫌悪を感じた登は、おとよの看病に必死となった。やがておとよは、登に対しても他人に対してもあふれる愛情を示し始めた。そしてふとした盗みでおとよに救け出された長次とおとよの間に、幼い恋が芽生えた頃、登はちぐさの妹まさえと結婚の約束を取り交した。そして、名誉にも金にも縁遠くなっても、一生この養生所で医術にいそしむことを誓った。

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