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武器なき斗い(1960)

  • ぶきなきたたかい
  • The Last Gunfight
  • The Last Gunfight

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  • 平均評点

    68.7点(28人)

  • 観たひと

    48

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    7

基本情報

ジャンル 社会派
製作国 日本
製作年 1960
公開年月日 1960/11/8
上映時間 141分
製作会社 大東
配給
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督山本薩夫 
脚色依田義賢 
山形雄策 
原作西口克己 
企画山宣映画化実行委員会 
製作角正太郎 
伊藤武郎 
撮影前田実 
美術久保一雄 
音楽林光 
録音安恵重遠 
照明田畑正一 
編集河野秋和 
協力監督今井正 
小坂哲人 

キャスト

出演下元勉 山本富治
渡辺美佐子 妻千代
徳田和雄 山本英治
西川優 山本浩治
谷昌和 山本浩治
根本静枝 山本治子
小谷悦子 山本治子
東野英治郎 山本亀松
細川ちか子 山本多年
中谷一郎 本田
谷育子 のぶ
小沢昭一 
岸輝子 さき
毛利菊枝 滝井のおばさん
浜田寅彦 
宇野重吉 
山本学 木村
大町文夫 岡本
福原秀雄 小原
斎藤美和 久米
山村弘三 中山
山内明 蓮田
中村俊一 加地
信欣三 三浦
清水優夫 渡辺
矢野宣 藤崎
河原崎長十郎 長船
小沢栄太郎 大上
松本克平 
田中邦衛 北島
三島雅夫 巡査部長
多々良純 杉森
利根はる恵 春駒
南原宏治 黒田
宮口精二 望月
永井昌雄 秋田
市川男女之助 大学教授
下村重子 大上の女中

解説

西口克己の「山宣」の映画化で、治安維持法に反対して兇刃に倒れた山宣の生涯を描いたもの。依田義賢と山形雄策が共同で脚色し、「人間の壁」のコンビ山本薩夫が監督し、前田実が撮影した。総評が中心になって「山宣」映画化実行委員会が誕生、勤労者らのカンパで作られた。

あらすじ

大正一二年、関東大震災が日本の経済に大打撃をあたえた直後。時の政府・資本家たちは治安維持法を制定してプロレタリア弾圧にのりだしていた。京都同志社大学で教壇にたって生物学者山本宣治は、その頃新しい考えかたによる性教育の必要を痛感して、教室で講義をしたり労組の集りで産児制限の講演をおこなったりしていた。だが、大学当局や政府筋は彼の行動を妨害した。大正一四年。ソヴェト労組代表が来日し、これを機会に政府は多くの自由主義的な学生や労勧者を検束した。宣治も同志社を追放され、労働党の運動に加わった。佐山村農民組合争議の惨状を目のあたりにして、彼は自分の生物学者としての考えかたを世に徹底させるためには、まず政治を改めねばならぬのを知った。妻千代や三人の息子は彼のよさ理解者であった。生家である料亭花屋敷を経営する父亀松、母多年も、考えかたこそ異れ、息子を信頼していた。佐山村争議で宣治は小作人さき・清母子や共産党員本田、彼に好意をよせる娘のぶなどを知った。やがて金融恐慌がやってきて、支配階級は侵略戦争を起した。昭和三年、普選に労働党から立候補した宣治は、苦しい選挙干渉と弾圧をしりぞけて代議士に当選した。三月一五日の全国的労農階級弾圧一斉検挙を迎えて、宣治は断固支配階級とたたかった。が、彼の身体は激しい日々の連続によって病魔におかされていた。政府は治安維持法をさらに改悪しようとした。宣治は一人、本会議場でこれの反対演説をおこなう決心をした。しかしその日を目前にひかえた夜、彼は神田の光来館で右翼の兇刃に倒れた。日本の暗い時代はますます重くるしく、ひろがっていこうとしていた。--昭和四年のその日から年月が経て、侵略戦争は敗戦によって終止符をうった。はじめて赤旗に囲まれ、おこなわれた山宣の命日に、改めて人々は彼の姿を胸によるがえらせるのだった。

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