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死の棘

  • しのとげ
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  • 平均評点

    69.0点(136人)

  • 観たひと

    209

  • 観たいひと

    22

  • レビューの数

    29

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1990
公開年月日 1990/4/28
上映時間 114分
製作会社 松竹=松竹第一興行
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督小栗康平 
脚本小栗康平 
原作島尾敏雄 
製作総指揮奥山融 
企画協力SPACE 
製作荒木正也 
プロデューサー藤倉博 
野村芳樹 
撮影安藤庄平 
美術横尾嘉良 
音楽細川俊夫 
録音西崎英雄 
音響効果本間明 
照明松井博 
編集小川信夫 
助監督佐々木伯 
スチール坂本広志 
製作協力荒木事務所 

キャスト

出演松坂慶子 ミホ
岸部一徳 トシオ
松村武典 伸一
近森有莉 マヤ
木内みどり 邦子
山内明 おじ
中村美代子 おば
平田満 ススム
浜村純 床屋
小林トシ江 床屋
嵐圭史 医師
白川和子 八百屋
安藤一夫 教師
吉宮君子 離れの娘
野村昭子 雑貨屋

解説

別離の危機に瀕した夫婦の絆と家族の再生を描いた人間ドラマ。島尾敏雄原作の同名小説の映画化で、脚本・監督は「伽耶子のために」の小栗康平、撮影は「帝都大戦」の安藤庄平がそれぞれ担当。

あらすじ

ミホとトシオは結婚後10年の夫婦。第二次大戦末期の一九四四年、二人は奄美大島・加計呂麻島で出会った。トシオは海軍震洋特別攻撃隊の隊長として駐屯し、島の娘ミホと恋におちた。死を予告されている青年と出撃の時には自決して共に死のうと決意していた娘との、それは神話のような恋だった。しかし、発動命令がおりたまま敗戦を迎え、死への出発は訪れなかったのだ。そして現在、二人の子供の両親となったミホとトシオの間に破綻がくる。トシオの浮気が発覚したのだった。ミホは次第に精神の激しい発作に見舞われる。トシオはその狂態の中に、かつてのあの死の危機を垣間見る。それは、あらゆる意味での人間の危機であった。トシオはすべてを投げ出してミホに奉仕する。心を病むミホと二人の子を抱え、ある時は居を転じ、ある時は故郷の田舎に帰ろうと試み、様々な回復の手段を講じるトシオだったが、事態は好転せず、さらに浮気の相手・邦子の出現によって、心の病がくっきりし始めるのだった。トシオは二人の子をミホの故郷である南の島におくりミホと共に精神科の病院に入り、付き添って共に同じ日々を送る。社会と隔絶した病院を住み家とすることで、やがて二人にゆるやかな蘇りが訪れるのだった。

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