広瀬(小林宏史)にプロポーズされた名美(余貴美子)は、ホストクラブの支配人行方(根津甚八)との腐れ縁を立ち切るためにある計画を思いついた。まず、身元を偽って、“代行屋”紅次郎(竹中直人)を訪ね、都内の高級ホテルに帰った後、計画を実行に移すべく、行方を部屋に招き入れ、殺害するつもりだった。しかし、隠していたナイフを行方に見つけられてしまい、さんざん殴られ、犯されることになってしまった。殺意が頂点に達した名美は、彼をシャワー室で刺し殺しす。何も知らない次郎は、次の日、ホテルに行き、行方の死体を見つけた。旅行バッグに死体を入れ、いったんは事務所まで運び込んだものの、翌日には、名美の勤務先をつきとめ、バッグごと死体を返すのだった。名美は遠く離れた森の中に死体を埋めようとするがうまく行かず、結局死体を部屋に放置する。名美のアパートを訪ねてきた行方の弟分、仙道(椎名桔平)は、死体を見つけ怒り狂う。名美を助けるために、次郎は拳銃を手に入れ、仙道の指を吹き飛ばした。部屋に残された二人は港へ行く。名美は、行方が好きだったことを次郎に告げると車ごと海へ身を投げた。車には行方の死体も入っていた。次郎は名美を救出するが、彼女は次郎の前から姿を消した。名美は仙道のところへ行き、自首するつもりだと述べた。そのとき追い詰められ錯乱した借金取りの志村がやってきて、二人を撃つ。一方、次郎が部屋を掃除していると名美がやってくる。二人はその夜初めて結ばれる。しかし、次の瞬間、名美はベッドに血痕を残したまま姿を消す。その後、海に沈んだ車が引き上げられる。ドアには名美の洋服が挟まっていた。