仕事熱心な保険会社の営業マン・津田は、高校時代の後輩で今はプロボクサーとなった小島と偶然再会する。二人は高校時代に共通の女友達を殺された暗い過去を持っており、それが原因で疎遠になっていた。この再会を快く思わない津田の予感は的中し、小島は津田の婚約者・ひづるに言葉巧みに接近し始めた。そして、津田の留守中にひづるは小島によって唇を奪われてしまうのだった。それを知った津田は激怒し、小島のアパートに乗り込んで行くが、反対に打ちのめされる。この日を境に津田とひづるの関係は崩壊してしまった。津田は小島と同じボクシング・ジムに通いだし、ひづるは小島のアパートに移り住むようになる。ところが、ボディ・ピアスや刺青などで自らの体を傷つけることによって快感を得るようになってしまったひづるを、やがて小島も持て余し始めた。奇妙な三角関係が続く中、ひづるを諦めきれない津田は、片目の視力を失うほどひづると壮絶な殴り合いを展開することで、また小島は死の恐怖に脅えつつも上り調子のボクサーとの試合に向かっていき、血だらけになりながらも勝利することで、それぞれの答えを出そうとするのであった。