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塚本晋也

  • Shinya Tsukamoto
  • 出演/監督/脚本/編集/製作/企画/撮影
本名
出身地 東京都渋谷区
生年月日 1960/01/01
没年月日

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略歴

【世界の作り手たちを魅了するインディーズの申し子】東京都渋谷区の生まれ。14歳で8ミリ映画を撮り始め、高校在学中に日本テレビ主催のフィルム・フェスティバルで入選した経験を持つ。日本大学芸術学部在学中は劇団を主宰。1982年に大学を卒業すると、CF制作会社に就職しCMなどを手がけるが4年で退職する。この間の85年に劇団“海獣シアター”を結成し、3本の芝居を興行した。86年「普通サイズの怪人」で8ミリ映画製作を再開。87年に製作した「電柱小僧の冒険」が、この年よりコンペティション形式となったPFFアワード88でグランプリを獲得する。引き続き少数スタッフ・低予算により16ミリで撮られた「鉄男」は89年に単館レイトショー公開となったうえ、ローマ国際ファンタスティック映画祭のグランプリを獲得し、国際的な評価を得た。初の35ミリ商業用作品「ヒルコ・妖怪ハンター」(90)を経た92年の「鉄男II/BODY HAMMER」は、世界40以上の映画祭へ招待され、50年代以降日本映画が遠ざかっていた海外映画祭への再進出の礎を築いた。97年にはヴェネチア映画祭の審査員をつとめ、「六月の蛇」(03)以後の諸作もおおよそが海外の映画祭に招待・出品されている。また俳優として、大谷健太郎の「とらばいゆ」(01)や清水崇の「稀人」(04)など、自作以外の作品にも多数出演している。【自主製作で追求される“都市と肉体”】80年代に商業監督の登竜門となったPFFの出身者として劇場デビューを果たした塚本は、次にフリーの職業監督になるという通常過程を踏まず、企画・脚本・撮影・美術・編集・出演も兼ねるワンマンな自主製作スタイルを今日まで崩していない。中には「ヒルコ」や「双生児」(99)のような雇われ作品もあるが、もとより諸星大二郎や江戸川乱歩の原作は塚本世界と親和性が高く、これら商業映画やCM制作現場が、撮影所経験のない塚本にとってプロの環境を学ぶ格好の機会となった。また「鉄男」の映画祭巡りは、権利保持作の海外販売やビデオ化による製作費調達という方法に結び付き、製作方面でも以後のインディーズ・シーンを牽引することになる。塚本世界は“都市と肉体”が一貫したモチーフとなっており、「鉄男」における肉体と金属の融合は、80年代サイバーパンク・ムーブメントの一環を成す。これは「東京フィスト」(95)や「バレット・バレエ」(00)では、死と暴力を内包した都市に生きる人間像へと進展。倒錯的な性愛を描く「六月の蛇」や人体解剖を題材とした「ヴィタール」(04)では、身体感覚と深層心理の密接な関係性へと変容した。スタイリッシュな映像美と、石川忠の音楽やノイズで形成される塚本世界は、クエンティン・タランティーノほか多くの海外クリエイターを魅了する。近作の「悪夢探偵」シリーズ(07・08)や「鉄男/THE BULLET MAN」(10)はともに20年以上抱えていた企画であり、塚本の追求するモチーフが今も古びていないことを示している。

キネマ旬報の記事

2023年12月号

北野武、塚本晋也、三池崇 -それぞれの個性がいま、立っている場所:「首」 レビュー

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北野武、塚本晋也、三池崇 -それぞれの個性がいま、立っている場所:「ほかげ」 インタビュー 塚本晋也[監督・脚本・撮影・編集]

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2018年12月上旬号

「斬、」:インタビュー 塚本晋也[監督]

2017年2月上旬号

スコセッシ、映画の神に問う! 「沈黙-サイレンス-」:特別寄稿■塚本晋也の「沈黙」巡礼記

2016年5月上旬号

HAPPY TIME 見たいものひとりじめ!:「野火」 インタビュー 塚本晋也「監督」

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2015年7月下旬号

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2013年5月下旬号

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭ルポ:コンペティション総括<塚本晋也監督、吉田大八監督、アリス・ヨー>

2012年4月下旬号

塚本晋也、女を見る「KOTOKO」:作家論 この不思議な惑星で 「鉄男」から「KOTOKO」への道

塚本晋也、女を見る「KOTOKO」:インタビュー 塚本晋也 愛し過ぎて、消える男

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「鉄男 THE BULLET MAN」:塚本晋也監督インタビュー

2010年5月下旬号

映画・書評:『こんなに楽しく面白い世界のファンタスティック映画祭』塩田時敏著

2009年9月上旬号

HOT SHOTS:塚本晋也監督新作「TETSUO THE BULLET MAN」、ヴェネチア国際映画祭へ

2008年12月下旬号

HOT SHOTS:松田龍平&塚本晋也

2007年1月下旬号

作品特集 「悪夢探偵」:塚本晋也監督 インタビュー

2006年10月上旬特別号

巻頭特集 加瀬亮 包囲:加瀬亮をキャスティングした監督たちの証言[大林宣彦/周防正行/塚本晋也/SABU/石川寛/熊切和嘉/フランソワ・ロトゲール]

DVDコレクション 特別インタビュー:塚本晋也監督

2005年1月上旬新春号

特集 「ヴィタール」:対談 塚本晋也(監督)×浅野忠信

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2004年12月上旬号

HOT SHOTS:塚本晋也監督カジュアルシアター体験

2003年6月上旬号

特集 「六月の蛇」:塚本晋也監督 インタビュー

2002年11月上旬号

特別企画 世界を見つめる2大座談会:黒沢清×塚本晋也×SABU(東京フィルメックス)

2000年4月上旬春の特別号

VIDEO & DVDシアター:映画遺産

2000年2月上旬号

特集 BULLET BALLET/バレット・バレエ:対談 塚本晋也×佐藤敦紀

1999年10月上旬号 創刊80周年特別号1

特集 双生児:塚本晋也監督 インタビュー

1998年9月上旬号

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作品特集 ドーベルマン:対談 ヤン・クーネン×塚本晋也

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HOT SHOTS:塚本晋也新作胎動

1996年臨時増刊 SUNDANCE/レッドフォードの映画に賭ける夢

サンダンス・フィルム・フェスティバルに参加して:2 塚本晋也

1996年8月下旬上半期決算号

ビデオ&LDガーデン:第1回新世代フィルムメーカーズナイト座談会 是枝裕和×塚本晋也×橋口亮輔×室賀厚

1996年2月上旬号

特集 サイコパス・ムービーへの招待:対談 布施英利×塚本晋也

1995年10月下旬号

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1995年6月上旬号

ビデオ:「エコエコアザラク」 対談 佐藤嗣麻子×塚本晋也

1994年臨時増刊 竹中直人の小宇宙

「119」キャスト&スタッフ紹介:塚本晋也

1994年1月下旬号

巻頭特集 トゥルー・ロマンス:対談 塚本晋也x塩田時敏

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1991年9月上旬号

特別企画 日本の新人監督地図:第3回 座談会 塚本晋也×小松隆志×木村淳×武藤起一